Apr 27, 2026
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Glaspユーザーは毎四半期、何千ものKindleハイライトをライブラリにインポートしています。これは、2026年1月1日から3月31日のあいだに最もインポートされた日本語のKindle本20冊——日本のGlaspコミュニティが、この3ヶ月のあいだ何を読み、何に立ち止まっていたかのスナップショットです。
各本には、Top Highlight も併せて紹介しています——独立に最も多くの読者がハイライトした一節です。互いに知らない読者たちが、同じ文の前で同時に立ち止まったとき、その文には何かがある。これが Glasp が築こうとしている knowledge layer(読者たちの集合的な気づきが層になる場所)です。
Glasp は初めてですか? → KindleハイライトをGlaspにインポートする方法
英語版(English-language books only)はこちら → The Top 20 Books Glasp Readers Highlighted in Q1 2026

安宅和人(元マッキンゼーのコンサルタント、Yahoo! Japan CSO を経て、現在は慶應義塾大学SFC教授。脳神経科学博士)。「答えを出すべき問い(イシュー)から始める」という知的生産論で、コンサル業界を超えて、研究者・エンジニア・経営者にまで読み継がれているロングセラー。Q1 imports #1。
「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること。「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること。この2つ、似た顔をしているが実はまったく違うものだ。「悩む」というのは「答えが出ない」という前提に立っており、いくらやっても徒労感しか残らない行為だ。
📊 88人の読者のうち 34人(38.64%) が同じ一節をハイライト。
📚 『イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」』を購入する
鈴木祐(サイエンスライター。10万本以上の科学論文を読み込んだ知見をもとに執筆。『ヤバい集中力』『無 最高の状態』などベストセラー多数)。「文明病」というフレームワークから、現代人の不調・不安・集中力の低下を進化医学の視点で説き直す。
デジタルデバイスが近くにあるだけで、認知機能は大きく低下する。デバイスの存在を近くに感じた時点で、目の前の作業に使える認知のリソースは減ってしまうのだ。
📊 54人の読者のうち 11人(20.37%) が同じ一節をハイライト。
📚 『最高の体調 進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法』
細谷功(ビジネスコンサルタント、『地頭力を鍛える』の著者)。「目の前の事象を一段抽象化して捉え直す」というメタ思考を、34問の実践トレーニングに落とし込んだ一冊。
無知の知を実践するための一つの方法は、何か理解できないことや自分の価値観と反する事象に遭遇した際には、「相手がおかしい」と思うのではなく「何か自分の理解できない世界がある」と思ってみることです。別の言い方をすると、「相手を変えようとする」か「自分を変えようとする」かの違いとも言えます。
📊 33人の読者のうち 9人(27.27%) が同じ一節をハイライト
📚 『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』を購入する
大石哲之(元アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)、現ビジネスコンサルタント・作家)。コンサルティングファームで1年目に叩き込まれる思考法・コミュニケーション・仕事の作法を30選にまとめた、社会人1年目の定番書。
相手の期待を超え続けることがビジネスの基本。そのためにはまず、相手の期待の中身を把握する必要がある。「ビジネスというのは、突き詰めると、相手の期待を、常に超え続けていくことにほかならない。顧客や消費者の期待を超え続けていくこと。上司の期待を超え続けていくこと」
📊 49人の読者のうち 19人(38.78%) が同じ一節をハイライト
岸見一郎(哲学者、アドラー心理学の第一人者)と 古賀史健(ライター)。「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」というアドラーの主張を、哲学者と青年の対話形式で展開。日本のみならず、台湾・韓国・中国でもベストセラー。
ユダヤ教の教えに、こんな言葉があります。「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるだろうか」と。あなたは、あなただけの人生を生きています。誰のために生きているのかといえば、無論あなたのためです。そしてもし、自分のために生きていないのだとすれば、いったい誰があなたの人生を生きてくれるのでしょうか。
📊 57人の読者のうち 20人(35.09%) が同じ一節をハイライト
佐藤航陽(連続起業家、メタップス創業者。『お金2.0』『世界2.0』の著者として知られ、Forbes Asia 30 Under 30 に選出)。「自分にはストイック、他人にはゆるく」という、コロナ後の新しい生き方を提案する一冊。
自分に配られたカードを知る/活動に没頭する/柔軟に変化し続ける
📊 15人の読者のうち 5人(33.33%) が同じ一節をハイライト
📚 『ゆるストイック──ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』を購入する
山口周(独立研究者・著作家。元電通、BCG、コーン・フェリー。慶應大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了)。「読書を仕事の成果につなげる」読書術として、ビジネス書とリベラルアーツ(教養書)の二系統で攻める方法論を提示。
論争が不得手な日本人でも、自分の大切にしている考えが「モデルだ」ということさえわかれば、論争もスポーツみたいに考えられるようになるはずです。「モデルとは仮説である」ことが本当にわかれば、いくつでも自由に抜き出して並べることができます。(小室直樹『論理の方法』 p2)
📊 30人の読者のうち 8人(26.67%) が同じ一節をハイライト
📚 『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』を購入する
マシュー・サイド(イギリスのジャーナリスト、The Times紙のコラムニスト。元卓球イングランド代表)。航空業界・医療業界の事例を比較し、失敗から学ぶ「オープン・ループ」と、失敗を隠す「クローズド・ループ」というフレームワークを提示する。
「クローズド・ループ」とは、失敗や欠陥にかかわる情報が放置されたり曲解されたりして、進歩につながらない現象や状態を指す。逆に「オープン・ループ」では、失敗は適切に対処され、学習の機会や進化がもたらされる。
📊 46人の読者のうち 18人(39.13%) が同じ一節をハイライト
ヴィクトール・E・フランクル(オーストリアの精神科医、ロゴセラピーの創始者。ナチス強制収容所からの生還者)。1946年に書かれた本書は、極限状況下でも人間は「意味」を見出しうるかを問う、20世紀の必読書。
愛は生身の人間の存在とはほとんど関係なく、愛する妻の精神的な存在、つまり(哲学者のいう)「本質」に深くかかわっている、ということを。愛する妻の「現存」、わたしとともにあること、肉体が存在すること、生きてあることは、まったく問題の外なのだ。愛する妻がまだ生きているのか、あるいはもう生きてはいないのか、まるでわからなかった。…だが、そんなことはこの瞬間、なぜかどうでもよかった。
📊 18人の読者のうち 8人(44.44%) が同じ一節をハイライト
山口周。西洋哲学の主要な50のキーコンセプトを、ビジネスパーソンの「武器」として使えるよう整理した一冊。哲学を「教養」ではなく「実用ツール」として位置づける。
自分の努力に対して正確に相関する報酬を受け取れる。そういうわかりやすいシステムであれば、人間はよく働く。そう思っている人がすごく多い。雇用問題の本を読むとだいたいそう書いてある。でも僕は、それは違うと思う。労働と報酬が正確に数値的に相関したら、人間は働きませんよ。何の驚きも何の喜びもないですもん。──内田樹・中沢新一『日本の文脈』
📊 49人の読者のうち 17人(34.69%) が同じ一節をハイライト
📚 『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』を購入する
山口周。キャリアと人生を「経営戦略」のフレームワークで設計するための20コンセプトを提示。「金融資本」「人的資本」「社会資本」の三層モデルなど、戦略論の言葉で人生を捉え直す。
つまり「金融資本を生み出すのはその人の持っている信用・評判・知名度などの社会資本であって、知識・能力・コンピテンシーなどの人的資本ではない」ということです。これはキャリアを考える上で非常に重要な点であるにもかかわらず、多くの人が誤解している点です。
📊 20人の読者のうち 9人(45.00%) が同じ一節をハイライト
📚 『人生の経営戦略──自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』を購入する
鈴木祐。仏教哲学・西洋心理学・脳科学を統合し、「自己」「不安」「ストレス」を解体するアプローチ。「自己=機能の集合体」という核心命題で、現代人のメンタル不調にアプローチする。
自己とは、あなたの内面に常駐する絶対的な感覚ではなく、あなたの感情を支配する上位の存在でもなく、特定の機能の集合体にすぎないというアイデアです。アーミーナイフについて考えてみてください。アーミーナイフは単にナイフとして使えるだけでなく、他にも栓抜き、はさみ、ドライバー、ヤスリといった多様な機能がひとつにまとまっています。
📊 34人の読者のうち 13人(38.24%) が同じ一節をハイライト
前田裕二(SHOWROOM創業者・社長)。ストリートライブ時代から続く「メモ」の習慣を、抽象化(「なぜ?」と問い直す)と転用(自分の人生にどう活かすか)の二段プロセスとして体系化。
本質とは何かというと、コピーではなく創造、代替可能物ではなく代替不可能物、ということ。つまり、クリエイティブで新たな知的生産につながる思考や、自分にしか思いつかないような代替不可能性の高い思考。これら価値のある本質的思考に1秒でも多く時間を割くために、メモをしているのです。
📊 44人の読者のうち 13人(29.55%) が同じ一節をハイライト
📚 『メモの魔力 -The Magic of Memos-』を購入する
オリバー・バークマン(イギリスのジャーナリスト、元The Guardianコラムニスト)。「人間の人生はだいたい4,000週間(約77年)」という前提から、生産性・時間管理・タスク管理の常識を根本から問い直す。
必要なのは効率を上げることではなく、その逆だった。すべてを効率的にこなそうとするのではなく、すべてをこなそうという誘惑に打ち勝つことが必要だったのだ。反射的にタスクをこなすかわりに、すべてをやりきれないという不安を抱えること。やりたい誘惑を振りきり、あえて「やらない」と決めること。
📊 38人の読者のうち 10人(26.32%) が同じ一節をハイライト
國分功一郎(哲学者、東京大学大学院総合文化研究科教授)。「人はなぜ暇つぶしを必要とするのか」を、哲学・人類学・心理学・経済学の視点から横断的に考察した、日本の現代哲学書として異例のロングセラー。
幸福な人とは、楽しみ・快楽を既に得ている人ではなくて、楽しみ・快楽をもとめることができる人である、と。…ならば問題は、いかにして楽しみ・快楽を得るかではない。いかにして楽しみ・快楽をもとめることができるようになるか、である。
📊 38人の読者のうち 12人(31.58%) が同じ一節をハイライト
けんすう(古川健介)(連続起業家、アル株式会社代表。学生時代に大学受験サービス「ミルクカフェ」を立ち上げ、リクルートを経て nanapi を創業(2014年KDDIに売却))。「やりたいことが見つからない」人向けに、「自分のキャラを設定して、そのキャラを生きる」というキャリア設計法を提示。
「自分とはなにか」を考えるよりも、なりたいキャラを考え、そのキャラがしそうな行動をリストアップし、ひたすら行動していくほうが、いきいきと自分が生きたいような人生を楽しめるようになるはずです。
📊 36人の読者のうち 8人(22.22%) が同じ一節をハイライト
📚 『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』を購入する
ダニエル・カーネマン(イスラエル系アメリカ人の心理学者、行動経済学の祖。2002年ノーベル経済学賞受賞)。「速い思考(システム1)」と「遅い思考(システム2)」のフレームワークで、人間の意思決定のバイアスを解明した古典。
これが、近道探しをする直感的なヒューリスティクスの本質である。困難な問題に直面したとき、私たちはしばしばより簡単な問題に答えてすます。しかも問題を置き換えたことに、たいていは気づいていない。
📊 31人の読者のうち 13人(41.94%) が同じ一節をハイライト
千葉雅也(哲学者、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)。デリダ、ドゥルーズ、フーコーらフランス現代思想の中心人物を「秩序からのズレ=差異」という軸で平易に解説した、新書ベストセラー。
現代思想は、秩序を強化する動きへの警戒心を持ち、秩序からズレるもの、すなわち「差異」に注目する。それが今、人生の多様性を守るために必要だと思うのです。人間は歴史的に、社会および自分自身を秩序化し、ノイズを排除して、純粋で正しいものを目指していくという道を歩んできました。そのなかで、二〇世紀の思想の特徴は、排除される余計なものをクリエイティブなものとして肯定した。
📊 22人の読者のうち 9人(40.91%) が同じ一節をハイライト
馬田隆明(東京大学 FoundX ディレクター、スタートアップ支援家)。「曖昧な思考を明晰にする」ための4つの軸(深さ・広さ・構造・時間)を、スタートアップの現場で生まれたフレームワークとして提示。
相手の持つ課題を、時間軸を考慮に入れながら、深く、広く、構造的に捉えて、その課題に最も効果的な解決策を提供できていることが、解像度が高い状態です。ビジネスの現場でも同様です。たとえば、人材採用では、「コミュニケーション能力が高い人が欲しい」という漠然とした求人を出すよりも、「現場で顧客のニーズを直接聞きながら、システムの要件をまとめられる人が欲しい」とするほうが、より最適な人材からの応募が期待できます。
📊 43人の読者のうち 14人(32.56%) が同じ一節をハイライト
📚 『解像度を上げる──曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法』を購入する
鈴木義幸(株式会社コーチ・エィ代表取締役社長、コーチングの第一人者)。2000年初版から20年を経て大幅改訂された、ビジネス・コーチングの定番書。「答えを与える」のではなく「相手の中にある答えを引き出す」というコーチングの本質を体系化。今回のリストの中で、最も高い consensus rate(53.85%)を記録した一冊。
コーチングはあくまでも、問いを2人の間に置き、一緒に探索しながら、相手の発見をうながしていくというアプローチをとります。本書を2000年に執筆したときは、この〝相手の発見をうながす〟というところにとても強いフォーカスを当てました。そのために、本文中では〝引き出す〟という言葉を多用しました。
📊 13人の読者のうち 7人(53.85%) が同じ一節をハイライト
#1『イシューからはじめよ』の冒頭近く にあるこの一節が、今回の Top 20 のなかで最も多くの読者が独立に立ち止まった一節でした。
「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること。「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること。この2つ、似た顔をしているが実はまったく違うものだ。
88人中34人——同じ本を読んだ読者の 38.64% が、同じ場所でペンを止めました。Glasp 読者の多くは、何かを「決める/作る/書く」ことに時間を使う人たちです。「悩む」と「考える」の境界線は、その日々のなかで何度も問われる線でもあります。
「34人の読者が独立に同じ文に立ち止まった」という事実は、この一節が Q1 における日本の Glasp コミュニティの集合的な気づきだったことを示しています。
このリストに登場するすべての読者は、自分の Kindle ハイライトを Glasp にインポートしています。インポートすると、あなたのハイライトは、保存したすべての本・記事・PDF を横断して検索可能になり、こうしたリストを生み出す 集合データの一部 にもなります。
まだインポートしていない方は、以下のチュートリアルから ↓
👉 Kindleハイライトとノートを Glasp にインポートする方法
このリストは、Q1 の3ヶ月のあいだに、何千人もの Glasp 読者が書棚から「これを覚えておきたい」と選び取った本のスナップショットです。各タイトルをクリックすれば、そこに集まった他の読者のハイライトも覗けます。
ひとつのハイライトは、次の読者への道しるべ。 それが、Glasp で「知を共有する」ということです。
英語版(English-language Top 20)も併せてどうぞ