Home
My Highlights
Discover
Sign up
Read on Amazon
現代思想入門 (講談社現代新書) (Japanese Edition)
www.amazon.com/dp/B09V1134H7
+1
Import Your Kindle Highlights to Glasp Today 📚
Top Highlights
現代思想は、秩序を強化する動きへの警戒心を持ち、秩序からズレるもの、すなわち「差異」に注目する。 それが今、人生の多様性を守るために必要だと思うのです。 人間は歴史的に、社会および自分自身を秩序化し、ノイズを排除して、純粋で正しいものを目指していくという道を歩んできました。そのなかで、 二〇世紀の思想の特徴は、排除される余計なものをクリエイティブなものとして肯定した
構築とはどういうものかは第一章で説明しますが、ここで簡単に言っておくなら、 物事を「二項対立」、つまり「二つの概念の対立」によって捉えて、良し悪しを言おうとするのを いったん留保する ということです。 とにかく我々は物事を対立で捉えざるをえません。善と悪、安心と不安、健康と不健康、本質的なものと非本質的なもの(どうでもいいもの)……などなど。私たちが何かを決めるときは、何か二項対立を当てはめ、その「良い」方を選ぼうとするものです。 とはいえ、善と悪という対立で善を選ぶ、健康と不健康の対立で健康を選ぶのは当たり前だと思うかもしれません。これらはプラス/マイナスが常識的に明らかな対立ですが、もっと 曖昧 なものもあります。自然と文化、身体と精神のような二項対立は、どちらがプラスとも決められな...
資本主義が発展していくなかで、価値観が多様化し、共通の理想が失われたのではないか、というのがポストモダンの段階 です。このことを、「大きな物語」が失われた、と表現します(この「大きな物語」という概念はジャン゠フランソワ・リオタールというやはりポスト構造主義の哲学者によるものです)。 そうした状況は、九〇年代後半からのインターネットの普及によってさらにはっきりしました。今、SNSを眺めてみれば、細かに異なる無数の主義主張が言われているわけですが、そういう多様性によって世界がより幸福なものになったかというと、むしろ、いざこざの可能性が増えて世界はよりストレスフルになってしまったと思います。僕にはそのように現状に対するネガティブな思いがありますが、それはともかくとして、今でもなお誰もが進歩を信じ...
本書では、 デリダは「概念の脱構築」、ドゥルーズは「存在の脱構築」、フーコーは「社会の脱構築」 という分担で説明します。
まずは、 同一性よりも差異の方が先だ、という考え方。重要なのは、大きな二項対立として同一性/差異という対立があることです。これに関する部分を、主著『差異と反復』から引用してみましょう。
Share This Book 📚
Ready to highlight and find good content?
Glasp is a social web highlighter that people can highlight and organize quotes and thoughts from the web, and access other like-minded people’s learning.
Start Highlighting