日本の人手不足はなぜ人口減少だけで決まらないのか

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January 8, 2025
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TBS CROSS DIG with Bloomberg
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日本の人手不足はなぜ人口減少だけで決まらないのか

TL;DR

日本の人手不足とインフレは、人口減少だけでは説明できず、需要と供給の変化を同時に見る必要がある。末廣徹氏は、足元の不足感にはインバウンドやコロナ後のペントアップ需要も影響しており、それらが一巡すれば求人や需要が弱まる可能性があると指摘する。

Transcript

はい皆さんこんにちはTBSクロスリグの 竹下隆郎ですクロスリグワオ1始まります えこの番組は私が注目する金融やビジネス のキーパーソにワンオワのインタビューを してこの最先端の知見をフレッシュなまま 3地直送でクロスリーグの視聴者の皆さん にえ直接お届けする番組ですでは本日の ゲストをお呼びしましょう大和証券チーフ エコノミストの末徹さんですよろしくお 願いしますよろしくお願いしますはい末 さんあのいろんなことを今年ありました けれどま新NISAとかあのトランプ誕生 とかもう1個キーワードはい 不足なのでちょっと人不足について ちょっと議論したいなと思うんですけど よろしくお願いしますよろしくお願します あのまこのキーワードと同時にあとはま なんて言ですかね個人的なスロさんの ストーリーとい... Read More

Key Insights

  • 人口減少は労働供給と消費需要の双方を縮小させるため、人が減るという事実だけからデフレ、インフレ、人手不足のいずれかを一意に導くことはできない。
  • 人手不足という表現は、仕事や需要が十分にあり、人員さえ確保できれば経済が成長するという好意的な印象を含み、人口減少という構造問題を見えにくくする。
  • 物価は需要と供給のバランスで決まり、人手不足だけでインフレになるとは限らない。末廣氏は、需要が弱ければ求人が多くてもデフレになり得ると説明する。
  • 現在のインフレは、末廣氏によれば国内の人口動態だけでなく、円安、原油高、コロナ後のペントアップ需要、インバウンドによる需要増加の影響を受けている。
  • 企業の人手不足感と労働市場の需給は同じではない。日銀短観で不足感が強まる一方、有効求人倍率は約2年低下しており、求人が減っている状況が示される。
  • インバウンドは経済を潤す一方、混雑や環境面の負担から心地よくないと感じる人もいるため、受け入れ拡大には経済効果と生活環境の両面を選ぶ必要がある。
  • 賃上げや利上げによる企業退出は生産性を高める可能性がある一方、資金力の弱い中小企業に痛みを与え、地域で支持される小規模店まで失わせる恐れがある。
  • 共働きの拡大は家事支援や隙間時間の労働需要を生む一方、紹介された研究では男性の家事時間の増加が女性の減少分を上回り、家事時間の合計が増えている。
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Questions & Answers

Q: 日本の人手不足はなぜ人口減少だけで説明できないのですか?

人口減少は働き手を減らすと同時に、商品やサービスを購入する人も減らすからです。供給だけが減れば不足や物価上昇につながりますが、需要も同時に弱まれば結果は変わります。末廣氏は、物価や雇用を判断するには人口の人数だけでなく、需要と供給のどちらが速く縮小しているかを見る必要があると説明しています。

Q: 人手不足とインフレにはどのような関係がありますか?

人手不足は必ずインフレを起こすわけではなく、強い需要と重なった場合に物価上昇へ結びつきやすくなります。末廣氏は米国の例を挙げ、労働参加率が低下して求人が増えていた時期でも、需要が弱い局面ではデフレが懸念されたと説明します。重要なのは人員数だけでなく、その時点の需要の強さです。

Q: 現在の日本で人手不足感が強いのはなぜですか?

末廣氏は、人口減少という長期要因に加え、コロナ後に抑えられていた消費の反動であるペントアップ需要と、インバウンドの増加が企業の忙しさを押し上げたとみています。円安や原油高も物価に影響しています。ただし、これらの需要が一巡すれば、不足感が弱まり、人員が余る企業が現れる可能性もあるという見方です。

Q: 企業の人手不足感と有効求人倍率が逆方向に動くのはなぜですか?

企業や現場が感じる忙しさと、労働市場全体で実際に募集される求人の量は別の指標だからです。既存の仕事を少人数で処理すれば現場の不足感は強まりますが、事業の先行きが弱ければ経営者は補充を控えます。動画では、日銀短観の不足感が強まる一方、有効求人倍率は約2年低下している点が示されています。

Q: インバウンド需要は今後も人手不足を支え続けますか?

末廣氏は、インバウンドの水準ではなく伸び率が鈍化し、ペントアップ需要もなくなることで、人手不足を支えた勢いが弱まる可能性を指摘しています。ただし、動画内では将来の確定的な結果を示すデータまでは提示されていません。さらに、訪日客による経済効果と、混雑や環境面への住民の負担を併せて考える必要があります。

Q: 賃上げと利上げで生産性の低い企業を退出させるべきですか?

末廣氏の議論では、退出による新陳代謝が長期的な生産性向上につながる可能性はありますが、無条件に望ましいとは限りません。最低賃金や金利の上昇についていけない企業が退出する過程では、中小企業や地域に痛みが生じます。また、無借金で経営され、地域住民に支持される小規模店は、単純な収益性だけでは価値を測れません。

Q: 人口減少下の日本経済では何を優先して判断すべきですか?

需要と供給の実態、政策による利益と負担、生活の豊かさを分けて判断する必要があります。円安と円高、インバウンドの拡大と生活環境、企業の効率化と地域の店の存続には、それぞれ恩恵を受ける人と負担を負う人がいます。末廣氏は、経済全体が縮小するなかでは、痛みのないバラ色の選択肢はないと指摘しています。

Q: 人手不足を分析するにはどのデータを見ればよいですか?

企業の景況感だけでなく、有効求人倍率、就業者数、生産年齢人口、家計の消費意識、街角景気など複数の指標を見る必要があります。動画では、企業の不足感が強い一方で有効求人倍率が低下し、家計のマインドと実際の消費関連指標も異なる動きを示しました。単一のキーワードや調査だけでは、需要と供給のずれを正確に把握できません。

Summary & Key Takeaways

  • 人口減少は日本経済の基礎的な課題だが、人が減れば労働供給だけでなく消費需要も減るため、それだけでインフレや人手不足が決まるわけではない。末廣氏は、過去には人口減少が需要不足とデフレの原因として語られ、現在は供給不足とインフレの原因として語られている点を挙げ、時々の現象に合わせた説明を疑う必要があると論じる。

  • 足元の人手不足感には、円安や原油高に加え、コロナ後のペントアップ需要とインバウンドの増加が関係していると末廣氏はみる。一方、日銀短観で企業の不足感が強まるなか、有効求人倍率は約2年にわたり低下しており、現場の忙しさと実際の求人需給は一致していない。需要が一巡すれば、人員が余っていたと判明する可能性もある。

  • 賃上げや利上げによる企業の新陳代謝は、長期的な生産性向上につながる可能性がある一方、中小企業の悪化や地域の店の退出という痛みを伴う。効率化を徹底すれば街がチェーン店中心になる可能性もあり、成長率だけでは生活の豊かさを測れない。日本経済には、インバウンド、為替、企業退出を含め、利益と負担の配分を選ぶ視点が必要になる。


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