なぜ東大生は成長を求めコンサルを目指すのか?

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June 22, 2025
by
TBS CROSS DIG with Bloomberg
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なぜ東大生は成長を求めコンサルを目指すのか?

TL;DR

東大生がコンサルを目指す背景には、明確な目的よりも、成長によって将来の選択肢を広げ、不安定な時代を生き残りたいという欲求がある。対照的に、すぐ成果へ結びつかない読書は、成長やコスパを絶対視する価値観を問い直す手段になる。

Transcript

ページターナーズ始まります。文芸評論家の三宅かほさんです。よろしくお願いします。 よろしくお願いします。 はい。この番組は私た下と三都宅さんが 1 ヶ月読んだ本をもうリアルにドさっと持ち寄ってお互い紹介する番組です。 はい。今月も読みましたね。 読みましたね。お互いね。 はい。どうですか?なんかめちゃくちゃ全部気になるんですけれど像とか労働について気になってるんですかね? はい。そうなんですよ。 これ本当にあの連載のために読んだものもあれば自分の興味から読んだものがあるんですけどなんかねこのねもう はい。 全然その皆さんにおすめってわけじゃないけどめっちゃ面白かった本があってこの競争は社会の役に立つのかっていう本がなんかその競争ってとか資本主義のその競争ってすごいそのあんまりなんか悪いもので... Read More

Key Insights

  • ・東大生のコンサル志望は、具体的な到達目標よりも、成長すれば将来の不安に備えられるという安心感と結びついている。
  • ・成長志向は、本来なら未知の領域へ進む不安定な営みだが、現在は生存可能性を高める安全策として求められている。
  • ・コンサルという進路は、そこで何を成し遂げるかだけでなく、転職を含む次の選択肢を広く残せそうな点で支持されている。
  • ・選択肢の確保は、東大への進学とコンサルへの就職に共通する動機として語られ、何か一つを選ぶ決断を先送りする面もある。
  • ・小説を読む行為は、短期的な成果や効率へ直結しにくいため、成長やコスパを最優先する価値観への対抗軸になり得る。
  • ・競争は、出演者が紹介した書籍では発見や意見形成に必要な原理とされる一方、手段から目的へ変わると否定的な作用を持つ。
  • ・日本の競争は、切磋琢磨ではなく一対一の勝敗を決める闘争として受け取られやすいという見方が、番組内で紹介されている。
  • ・成長を求める個人主義は、既存の組織や秩序の枠内で自己責任を課されると、本人の自発性まで強制される負担へ変わり得る。

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Questions & Answers

Q: なぜ東大生はコンサルを目指すのですか?

将来の選択肢を広げ、不安定な環境でも生き残れる能力を得たいと考えるからだと出演者は論じています。具体的な成長目標がなくても、コンサルで経験やスキルを積めば、その後にさまざまな仕事へ移れそうだという安心感が、志望を後押ししていると説明されます。

Q: 東大生が求める「成長」とは何ですか?

番組で語られる成長は、特定の理想へ近づくことより、将来使える能力を増やして選択肢を確保することを指します。何を実現したいかが曖昧でも、成長し続ければ環境の変化に対応できるという期待があり、成長そのものが目的化している点が問題として示されています。

Q: なぜ成長することが安心につながるのですか?

能力や経験を増やせば、現在の仕事や組織に依存せず、別の道へ移れると考えられるからです。出演者は、本来の成長には不安定さが伴うはずなのに、現代では成長する方が安心できるという逆転が起きていると指摘し、その背景に強いサバイバル意識を見ています。

Q: コンサルはなぜ選択肢を広げる進路と見なされるのですか?

コンサルで働けば多様な経験を積み、その後も別の仕事へ転職できそうだというイメージがあるためです。番組では、何か一つを目指して専門を定めるより、将来どの道にも進める状態を保ちたいという欲求が、コンサル志望の安心感につながっていると語られています。

Q: 選択肢を増やし続けることの問題点は何ですか?

選択肢の多さ自体が目的になると、最終的に何を選び、何のために能力を高めるのかが不明確になることです。東大へ進んで可能性を広げ、さらにコンサルへ入って可能性を広げるという連鎖は、決断を助ける一方、具体的な目的を先送りする可能性もあります。

Q: 読書が「アンチ成長」と呼ばれるのはなぜですか?

小説などの読書は、すぐに仕事の成果や市場価値へ変換できるとは限らず、効率や能力向上だけでは測れない行為だからです。出演者は、社会がコスパ、リスキリング、スキルを強調するなかで、読書が成長を絶対視する価値観から距離を取る契機になると語っています。

Q: 競争は社会に必要なのですか?

番組で紹介された書籍では、競争は発見や意見形成を促し、人間が共存するためにも必要な原理だと論じられています。ただし、これは出演者が紹介した著者の見解であり、競争が手段から目的へ変わると弊害が生じるため、倫理的な条件を整える必要があるとも説明されています。

Q: 競争と闘争の違いは何ですか?

競争は互いに刺激を与え、新しい成果や発展を生む営みであり、必ずしも一人の勝者と敗者を決めるものではありません。これに対して闘争は、一対一の勝ち負けとして捉える関係です。番組では、日本人は競争を闘争へ置き換えやすいという書籍の見方が紹介されています。

Q: 成長志向が働く人を苦しめるのはなぜですか?

組織の枠組みを変えないまま、個人に自発的な努力と自己責任を求めると、頑張る意思そのものが外部から強制されるからです。番組ではこれを「強制された自発性」と表現し、自分から努力している姿を示し続ける圧力が、働く人のしんどさにつながると説明しています。

Summary & Key Takeaways

  • 東大生の間でコンサルが人気になった理由として、出演者は「成長できそうだから」という期待を挙げる。ただし、何を目指して成長するのかは明確でない場合があり、成長そのものが安心を得る手段になっている。かつては日陰の就職先だったというコンサルが、サバイバル能力と選択肢を確保できる場所として捉えられるようになった。

  • 成長志向の根底には、特定の道を選ぶより、可能性を残し続けたいという欲求がある。東大へ進めば進路が広がり、コンサルへ入れば転職を含む次の選択肢も増えるという発想である。一方、選択肢を増やすこと自体が目的になると、何のために能力を高め、最終的に何を選ぶのかが曖昧になるという問題も示される。

  • 読書は、スキルや即効性を求める成長志向とは異なる時間を提供する。出演者は小説を読む行為を「アンチ成長」「アンチコスパ」に近いものとして捉え、成長とは何かを考え直す契機になると語る。また、競争は発見や意見形成に必要でも、手段から目的へ変わると弊害を生むため、成長や競争を一律に否定せず、その条件と目的を問い直す必要がある。


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