野村證券は資産管理型へどう転換したのか

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February 11, 2026
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PIVOT 公式チャンネル
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野村證券は資産管理型へどう転換したのか

TL;DR

野村ホールディングスは、売買手数料中心から資産管理型へ軸足を移し、人は複雑な資産承継や事業承継、デジタルは日常的な取引を担う体制を整えている。国内の顧客基盤とグローバルなホールセールを結び、資産運用とアジア富裕層事業を成長分野に据える。

Transcript

ま、野村ホールディングスも大きく変わってきて、ま、株価も非常に好調ですけれども、どう変わった 56年だったという風にますか? はい。会社のビジネスモデルを大きく変えようという風に考えて野村のイメージってなんかこう野村証券っていうお店のところだけ皆さんご覧になられてると思うんですけど実はすごくグローバルに展開している投資銀行なんですね。 それでは大きい流れで言いますと、ま、例えばモルガンスタンレーなんかもどんどん資産運用の方にあのシフトしていってすごく帰約しましたけど、そこがたどった道と似てるところあるんでしょうかね。 そうですね。あの、私たちの場合の1 番の特徴っていうのは国内のしっかりしたウェルスマネージメントのビジネス、それからグローバルに強いホールセール、ま、それから、ま、投資銀行のと... Read More

Key Insights

  • 日本株への海外資金流入は、中国への投資が難しくなったこと、日本市場の流動性と安全性、日本企業の経営改革と好業績が主な背景であり、短期には大きく変わりにくいと見られている。
  • 野村の事業構成は、国内店舗中心の証券会社から、国内ウェルスマネジメントと海外ホールセールを併せ持つグローバルな投資銀行へ変化している。
  • 国内営業は、売買手数料に依存する商品販売型から、預かり資産を基盤に継続収入を得る資産管理型へ移行し、収益の安定化を進めている。
  • 人とデジタルの役割分担は、通常の注文をアプリなどに移し、専門人材を退職金運用、資産承継、事業承継といった複雑で付加価値の高い相談へ集中させる形である。
  • アセットマネジメント強化は、上場株式や債券に未公開資産を加え、日本の投資家が多様な商品を選べる環境を整える成長戦略である。
  • 米国での買収は、現地の運用機能と販売網を獲得し、海外商品を日本へ届けると同時に、日本の資産を米国の投資家へ届ける双方向戦略を支えている。
  • 米国ホールセール戦略は、現地大手と同じ商品で競うのではなく、デリバティブ、米国債、地域間を結ぶ取引など、野村が強みを発揮できる分野を選ぶものである。
  • リーマン・ブラザーズ事業の承継は、優秀な人材と海外基盤をもたらす一方、報告関係や忠誠心の捉え方などの文化差を顕在化させ、野村の国際化を促した。

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Questions & Answers

Q: 海外投資家が日本株に注目する理由は何ですか?

中国への投資が米中関係の影響で難しくなり、代替先として流動性と安全性を備えた日本が選ばれているためです。加えて、日本企業の経営者が資本効率や自己資本利益率を意識し、投資家と数字に基づく対話を進めていること、企業業績が良いことも資金流入を支えています。

Q: 野村證券はビジネスモデルをどのように転換したのですか?

国内のウェルスマネジメントを、株式などを売買するたびに手数料を得る商品販売型から、顧客の資産を継続的に管理する資産管理型へ転換しました。預かり資産から得る継続収入で費用を安定的に賄い、人材を複雑な相談へ振り向けることで、安定成長を目指しています。

Q: 野村證券は人とデジタルをどう使い分けていますか?

通常の注文や顧客自身で処理できる簡単な取引は、アプリなどのデジタル手段へ移しています。一方、人材は退職金の運用、大きな資産移動、資産承継、事業承継など、専門知識と個別対応が必要な課題に集中し、人の強みを付加価値の高い領域で生かしています。

Q: 野村が地域銀行と連携する目的は何ですか?

各地域にある自社店舗だけでは接点を持てる顧客が限られるため、地域で強い銀行と組み、顧客ネットワークを広げることが目的です。野村側の拠点を閉めて社員を銀行へ出向させ、銀行内の店舗網を活用することで、地域の顧客へ資産管理サービスを届ける取り組みを進めています。

Q: 野村はアセットマネジメントをどのように強化していますか?

従来の投資信託、上場株式、債券だけでなく、未公開資産も運用商品の選択肢へ加えています。未公開資産は公開市場の商品より情報が少ないため、リスクや特徴を十分に説明し、日本の個人投資家を含む顧客が理解したうえで投資できる市場環境を整えています。

Q: 野村の米国事業が好調な理由は何ですか?

米国の大手銀行と同じ領域で正面から競争するのではなく、野村が勝てる分野を選んで人材と経営資源を投入しているためです。エクイティデリバティブや米国債取引に加え、欧州、アジア、日本の投資家と米国市場を結ぶクロスボーダー業務で独自の強みを発揮しています。

Q: リーマン・ブラザーズ事業の承継は野村に何をもたらしましたか?

欧州とアジアを中心に優秀な人材やリーダーが加わり、その後も有力な人材を呼び込める海外事業の基盤が形成されました。一方で、本社への報告、地域責任者との関係、忠誠心の意味、時差や言語などを巡る衝突も起こり、それを乗り越える過程で組織の国際化が進みました。

Q: 野村はアジアの富裕層ビジネスをどう拡大するのですか?

富裕層向けチームの人員や運営方法を見直し、機関投資家に提供するものとほぼ同じ商品やシステムを活用してサービスの価値を高めています。さらにドバイにも拠点を設け、現地の富裕層や、個人・一族の資産を管理するファミリーオフィスとの取引拡大を進めています。

Summary & Key Takeaways

  • 野村ホールディングスは、国内店舗を中心とする証券会社の印象とは異なり、海外にも広く展開する投資銀行である。国内のウェルスマネジメントでは、商品を売ることを中心とした営業から、預かり資産に基づく継続収入を重視する資産管理型へ移行した。人材は退職金の運用、資産承継、事業承継など複雑な相談に集中し、通常の注文や簡単な手続きはアプリなどのデジタル手段で担う方針である。

  • 成長戦略では、ウェルスマネジメントとホールセールに加え、アセットマネジメントを強化している。上場株式や債券だけでなく、未公開資産も選択肢に加え、情報量やリスクの違いを説明しながら投資環境を整備する。さらに米国の運用会社を買収し、海外商品を日本へ届けるだけでなく、日本の株式、債券、不動産などを米国の販売網を通じて海外投資家へ提供する双方向の展開を目指している。

  • 海外では、米国大手銀行と同じ領域で全面対決せず、エクイティデリバティブや米国債取引、欧州・アジアと米国を結ぶクロスボーダー業務など、野村が優位性を出せる分野に集中している。リーマン・ブラザーズ事業承継後の異文化衝突を経て、組織の国際化も進んだ。アジアでは機関投資家向けと同等の仕組みを活用し、富裕層やファミリーオフィス向けの資産管理事業を拡大している。


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