こうやって、僕は戦い続けてきた。 「理想の自分」に近づくための77の習慣

こうやって、僕は戦い続けてきた。 「理想の自分」に近づくための77の習慣

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yasuhiro mishima

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忘れる能力」は、本人の元々の性格によるというよりも、テクニック、一つの「技術」であり、どうすれば気持ちを切り替えられるかという「引き出し」を、いくつ持っているかどうかが大切なのだとわかった気がしたのです。

メンタルトレーニングと聞くと、多くの人は呼吸で落ち着く方法や、緊張をコントロールするテクニックを想像するかもしれません。もちろんそれらも重要な要素の一つではありますが、僕が学んだメンタルトレーニングの最も大切な核心は、「ゴール設定」と「KPI(Key Performance Indicator=重要業績評価指標)設定」です。

練習をする目的とは、一体何なのでしょうか。僕は、その答えを「コツを 掴むために練習をする」ことだと定義しています。  スポーツは、ある日、突然上達するものです。昨日まで何度トライしてもできなかったはずのプレーが、今日になって突然できるようになる。そんな経験をしたことがある人も少なくないでしょう。

つまり、「遠回りして良かった」というのは、あくまでゴールにたどり着けた人が、過去を振り返って感じることであり、「遠回りが良かった」と言えるのは、ゴールできた人の特権とも言えます。  その道の途中では、とにかく最短の道を探り、考え、試し続けることが大切だと、僕は信じています。そのためにも、「きっかけ」「コツ」に出合うために練習するという考え方を持つ必要があるのです。

「夢や目標は大きく持ったほうがいい」とよく言われます。僕も以前にそう述べたことがありますが、その一方で、僕が大切にしているもう一つの心構えがあります。それは「開き直り主義」です。  開き直り主義は「大きな願望を 抱き、そのための努力は一切惜しまないけれども、仮に達成できなくても仕方がない」と考える心構えのことです。一見すると「マイナス思考」のように聞こえるかもしれません。しかし、これはむしろ「究極のプラス思考」だと僕は考えています。やるだけのことはすべてやったのだから、結果は時の運。そう割り切ることで、目の前のことに集中できるからです。

結果を出すのに最も好ましい精神状態は、「自分に対するプレッシャーは可能な限り少なくすること。そして、失敗したときの 落胆 を最小化し、成功時の喜びを最大化する」ことだと僕は考えています。もちろん、大きな夢を持ち、日々の努力を怠らないことが大前提です。そのうえで、結果に対して過度な期待はしないことです。

「今月こそは、やらなきゃいけない!」と思いながら、結局手付かずのままになったり、後回しにしていることが山積みになっている──。僕は、そういった「やるべきこと」が頭の中に 溜まっていくほど、何とも言えないモヤモヤした感覚に襲われます。  この疲労感、頭の中に霧がかかったような状態を解消するために、僕は一つの習慣を続けています。それは、週に一度、頭の中にあるモヤモヤをすべてノートに書き出すことです。ただ書き出すだけ。しかし、これだけのことで驚くほど頭がすっきりします。そして、書き出した未完了リストを一つひとつ着実に片付けていくと、一気に気持ちが楽になっていきます。これは 19 歳のときにコーチから教えてもらい、以降ずっと続けています。

僕も、GMらと話していると「あの選手を獲得したいと思っているのだが、彼はいいリーダーか?」と尋ねられることがあります。数字やデータがすべてのようにも見えるアメリカの野球界ですが、その裏では、選手のリーダーシップや人間性といった、数字には表れない部分をしっかりと見ているのです。近年、その傾向はさらに強まっていると言われています。  それを、アメリカでは「CHEMISTRY(化学反応)」という言葉で表現します。ある選手をクラブハウスに加えたとき、チームにどんな化学反応が起きるのか。彼らは常に、その目に見えない価値を評価しようとしています。

たとえば、オフシーズンの予定は、まだシーズンが続いている8月の段階で 概ね決めてしまいます。 10 月から翌年2月までの5カ月間。その 大枠 を固めると同時に、パーソナルトレーナーとのトレーニング日程や、英語のレッスンの予約まで、すべて入れてしまうのです。  一度、専門家の方々の時間をブロックしてしまえば、もう後には引けません。「今日はちょっと気分が乗らないので」なんていう言い訳は通用しない。これは、他者の時間を巻き込むことで生まれる、強力な強制力です。

人間は、遠くの知らない人がどれだけすごい成果を収めても、どこか他人事のように感じてしまいます。しかし、自分の身近な人が成果を出すと、「あの人ができるなら、僕もできるかもしれない」という気持ちになりやすいと言われています。心理学の言葉で、「自分にもできるという感覚」のことを「自己効力感」と呼びます。

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