世界を解き明かす 地政学 (日本経済新聞出版)

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Kazuya

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不合理に見えることが起こります。それは経済合理性だけでなく、リーダーの保身や個性といった政治的な問題がわからなければ理解できません。

基軸通貨としての米ドルが信頼できるかという不安につながります。

日本やヨーロッパの首脳は最近、トランプ氏へのおべんちゃらすら繰り返して世界各地で米軍の駐留を続けるように必死に説得しています。 その背景には、こうした現状への危機感があります。

権威主義国家では、政権内の不透明な権力闘争で人事が決まります。これは政府では、トップの顔色をうかがい、失点を避ける役人が生き残るシステムだともいえます。 外交官も保身に追われるあまり、本国向けのアピールのために、他国に対する居丈高な言動で同僚と競うケースが少なくありません。

高圧的な姿勢で有名だったロシア外務省の元幹部も「他国への失礼な態度は国益を損ねることは自分もわかっていたが、政府の中で生き残るにはやむをえなかった」と語ります。

権威主義国家に通じる言葉は結局、国際社会での力関係だけだといえます。 世界最強の軍を持つアメリカとの同盟関係が日本にとって最も重要なのは、中国やロシア、北朝鮮もその強度を極めて重視しているためです。

中国は軍事力が弱かった 19 世紀から 20 世紀にかけ、ヨーロッパの大国に国土をじゅうりんされた苦い経験があります。  こうした経緯から、中国のリーダーは自国の体制を守るうえで「信じられるのは力だけ」という認識を持っています。中国もいわば国内の現状維持を求めて強くなろうとするあまり、自国の周辺で侵略的な行動に及んでいるのです。

実際には主要国の情報機関は、仮想敵国の核施設に関する多くの情報をつかんでいるとみられています。

しかし、原子力潜水艦はこうした情報漏れの可能性が低いので、運用するための深い海はますます重要になっています。

習近平 国家主席にとっては、台湾制圧は国内政治上も極めて重要です。実現させれば建国の父、毛沢東に並ぶ歴史的な功績を得ることになります。死ぬまで独裁を続けられる可能性も高まります。

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