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世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方
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それでは、「システム」とは何でしょうか? システムとは、何かが集まったものです。人でも、細胞でも、分子でも、何であっても、時間の経過とともにその独自のパターンを創り出すようなやり方で相互につながっている何かが集まったものです。システムは、外的な力によって、衝撃を受けたり、抑えられたり、始動したり、駆動されたりすることがあります。でも、そういった力に対する反応はそのシステムの特徴であり、その反応は、実際の世界では単純であることはほとんどありません。
と、「システムとは3種類のものからなっている」ことがわかります。「要素」と「相互のつながり」、そして「機能」または「目的」です。
安定を求め、目標を追求し、あるいは調整を図るこの種のループを「 バランス型フィードバック・ループ(Balancing feedback loop)」と呼びます。ですから、図のループの内側に、「B」と書いてあります。バランス型フィードバック・ループは、〝目標追求型〟または〝安定追求型〟です。バランス型フィードバックはどれも、ストックをある与えられた値に、またはある範囲内に保とうとします。どの方向にせよシステムを変えようとすると、バランス型フィードバック・ループはそうはさせまいとします。あなたがストックを押し上げすぎれば、バランス型フィードバック・ループはそれを引き下げようとします。あなたがストックを減らしすぎると、バランス型フィードバック・ループはそれを戻そうとするでしょう。
ここで、バランス型フィードバック・ループの「ホーム・ポジションに戻る」挙動がわかるでしょう。システムのストックの最初の値(この場合はコーヒーの温度)が何であっても(「目標=室温」の上でも下でも)、フィードバック・ループによって目標に向かって動いていきます。変化は、最初は速く、ストックと目標の差が縮まるにつれて、ゆっくりになってきます。
このように、ヒエラルキーのそれぞれのレベルの「内」と「間」を結ぶ、差異のある情報のつながりが正しく設計されていれば、フィードバックの時間的な遅れは最少になります。どのレベルも、情報に圧倒されることはありません。システムは効率良く、レジリエンスを持って機能します。
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