フランクリン自伝 (岩波文庫)

フランクリン自伝 (岩波文庫)

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PM LibraryKazuki Nakayashiki

About This Book

『フランクリン自伝』は、貧しい家庭に生まれたベンジャミン・フランクリンが、印刷工としての勤勉な労働を通じて財を成し、やがて発明家・政治家・公人として大成するまでの人生を、本人の率直な筆致でたどった古典的回想録である。本書を貫く核心は、_勤勉と倹約_という二つの徳が、貧しい者の立身出世にもっとも役立つという確信にある。フランクリンは「正直と誠実とは、貧しい者が立身出世するのにもっとも役立つ徳である」と若い人々に伝えようとし、自らの過ちもまた包み隠さず記している。

本書でとりわけ有名なのが、フランクリンが自己鍛錬のために定めた十三の徳の計画である。

フランクリンはこれらを一度にではなく、一定期間ごとに一つずつ集中して修得していく方法をとった。

また彼は対話の技術にも自覚的で、断定的な言葉を避け「私はこう思う」といった謙虚な表現を習慣とし、議論に勝つことよりも人の好意を得ることを重んじた。理窟好きで反対ばかりする者は仕事もうまくいかないと観察する。さらに「貧しいリチャード」の格言を引き、点滴石をうがつごとき着実な努力、無駄な出費を避ける賢明さを説く。本書は単なる成功譚ではなく、合理主義的な精神と公共への奉仕、教育の重要性を体現した実践的な人生哲学の書であり、福沢諭吉『福翁自伝』とも比較される普遍的な古典として読み継がれている。

Key Takeaways

Top Highlights

人は金を沢山持っている時よりも少ししか持っていない時のほうが、気前のよいことがあるものだ。多分 文 なしだと思われるのがいやだからであろ

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汝その 業 にはげむ人を見るか、かかる人は王の前に立たん、かならず 賤者 の前に立たじ(箴言、二十二章二十九

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正直と誠実とは、貧しい者が立身出世するのにもっとも役立つ徳であることを、若い人々に悟らせるようにしたいと思ったので

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人間というものは人によって非常に違いがあるもので、分別は必ずしも年とともに加わるものではなく、また若いからと言って分別がないとは必ずしも言え

理性のある動物、人間とは、まことに都合のいいものである。したいと思うことなら、何にだって理由を見つけることも、理窟をつけることもできるのだ

私は人と人との交渉が真実と誠実と 廉直 とをもってなされることが、人間生活の幸福にとってもっとも大切だと信じるようになっ

こうした勤勉ぶりが近所の人の眼にとまり、次第に評判もよくなり、信用もついてき

あのフランクリンのように働く者は、私はついぞ見たことがない。何しろ私がクラブから帰る時になってもまだ仕事をやめないし、朝はまた朝で近所の人が起きない中に、もう働いているのだ

人生は若い時分から、とくに人がその主要な目的について選択を行うそれ以前から、立派に始めるのが本当

この計画は数人の友人が考えたことで、自分は頼まれて皆から読書家と思われている人のところを話して っているのだと説明した。この方法をとってからというもの、仕事は一段と円滑に運ん

AI Review

4.0/ 5

2人の読者によるハイライト分析では、勤勉・倹約・十三の徳といった核心的な教えに強い共感が集まっており、時代を超えて読み継がれる実践的な人生哲学の書として高く評価できる。

Pros

  • +勤勉と倹約という普遍的な徳を、実体験を通して説得力をもって伝える
  • +自己鍛錬の具体的方法としての十三の徳が明快
  • +断定を避ける謙虚な対話術など、対人関係の実用的な知恵
  • +自らの過ちも率直に記す誠実な筆致
  • +「貧しいリチャード」の格言など記憶に残る箴言が豊富

Cons

  • 18世紀の価値観や宗教的背景が現代の感覚とずれる箇所がある
  • 純潔や謙譲など一部の徳の説き方は時代を感じさせる

Glasp AI analysis based on highlights from 2 readers.

Who Should Read This

自己鍛錬や習慣形成に関心のある人、人生の目的を早くから定めて着実に積み上げたい若い読者に最適です。勤勉と倹約を軸にした実践的な処世訓を求める社会人、起業や自己研鑽を志す人にも響きます。また、福沢諭吉『福翁自伝』との比較や、近代合理主義・公共精神の源流に興味を持つ読者にとっても、古典として読み応えがあります。

Frequently Asked Questions

この本は何についての本ですか?

貧しい家庭に生まれたベンジャミン・フランクリンが、印刷工としての勤勉な労働を通じて財を成し、発明家・政治家・公人として大成するまでの人生を自ら振り返った回想録です。勤勉と倹約という徳を中心に、幸福と繁栄に至る実践的な人生哲学を語ります。

誰に向いていますか?

習慣形成や自己鍛錬に関心のある人、人生の目的を定めて着実に努力したい若い読者に向いています。起業や自己研鑽を志す社会人にも有益です。

主な教訓は何ですか?

勤勉と倹約こそ立身出世に最も役立つ徳であること、十三の徳を一つずつ集中して修得すること、議論に勝つより人の好意を得ることを重んじることなどです。

読む価値はありますか?

はい。時代を超えて読み継がれる古典であり、_点滴石をうがつ_ような着実な努力の大切さを具体的に学べます。自己啓発の原点ともいえる一冊です。

十三の徳とは何ですか?

節制・沈黙・規律・決断・節約・勤勉・誠実・正義・中庸・清潔・平静・純潔・謙譲の13項目です。フランクリンはこれらを一度にではなく、一定期間ごとに一つずつ集中して身につけようとしました。

フランクリンが説く対話術とはどのようなものですか?

「きっと」「疑いもなく」といった断定的な言葉を避け、「私はこう思う」と謙虚に述べる習慣です。これにより相手の賛同を得やすくなり、議論に勝つよりも人の好意を得ることを重視しました。

『福翁自伝』との関係は何ですか?

両書はともに合理主義的な物の考え方を持つ点で類似しており、しばしば比較されます。フランクリンも福沢諭吉も、それぞれの時代を代表する合理主義者でした。

How to Apply What You Read

Discussion Questions

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