なぜ私たちはGlaspを作ったのか

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小さなチームがウェブハイライターをゼロから300万ユーザーにまで育てた物語を、章ごとにお届けします。

2020年9月、Glaspはひとつのアイデアとわずか数行のコードから始まりました。インターネット上で自分にとって大切な部分をハイライトして保存できるツール。放っておけば散逸し、失われてしまう知識をすくい上げるためのものです。資金もユーザーもなく、生産性ツールがひしめく市場でウェブサービスを成長させるための教科書など、もちろん持っていませんでした。

それでも私たちにはミッションがありました。知識をオープンに共有できるプラットフォームを作ること。あなたが今日ハイライトした気づきが、明日誰かの役に立つかもしれない。そんな場所です。知識が人とともに消えるのではなく、誰かに発見されて生き続ける、人類の学びのデジタルレガシーを築きたかったのです。

この物語は、私たちが従来型のグロースハックの近道や巨額のマーケティング予算に頼らず、Glaspをゼロから300万ユーザーにまで成長させた道のりについてのものです。私たちが大切にしたのは、本物の価値を生み出すこと、誠実なつながりを築くこと、そして成長がもどかしいほど遅く感じられるときでもミッションに忠実であり続けることでした。

決してまっすぐではなかった道のり

私たちの歩みは順風満帆な右肩上がりではありませんでした。ピボットもあれば、失敗に終わった実験もあり、不安に駆られる瞬間も数え切れないほどありました。ターゲットとするユーザー層も、プロダクトマネージャーからライター、そしてより広いナレッジワーカーへと何度か見直しました。AIのような新しい技術にいち早く飛び乗りながらも、人間によるキュレーションとつながりという核は手放しませんでした。そして、人々が情報を見つける方法が検索エンジンからAIアンサーエンジンへと再び変わったとき、私たちは流通のあり方をもう一度ゼロから考え直す必要に迫られました。

この物語の各章では、その道のりを一つずつ紹介していきます。

  • 何百回もの個別オンボーディング通話を通じて、初期のユーザーベースをどう築いたか(第2章)
  • 学術系の被リンク、Medium、Product Huntでの再ローンチといった、見過ごされがちな成長チャネルをどう活用したか(第3章)
  • YouTube Summary with ChatGPTのようなAIツールにいち早く取り組むことで、バイラルの瞬間をどう生み出したか(第4章)
  • 学ぶ人たちのコミュニティが、いかにして私たちの最強の成長エンジンになったか(第5章)
  • AIアシスタントが質問に直接答え始めたとき、私たちはどう適応し、何をしたか(第6章)
  • なぜ2人のスタートアップが研究論文を発表し始めたのか、そしてそれが何をもたらしたか(第7章)
  • そのすべてを支えた原則(第8章)
  • すべてを経て残った教訓、そしてこの旅の行き先(第9章)

この物語が何であって、何でないのか

これは、そのまま真似するための設計図ではありません。あなたのプロダクトや状況は私たちとは違うはずです。むしろこれは、私たちにとってうまくいった原則、エピソード、戦術を集めたものです。実を結ぶまでに数か月かかった戦略もあれば、ユーザー数が一気に跳ね上がった施策もありました。共通していたのは、誠実さ、粘り強さ、そして長く価値の残るものを作りたいという純粋な思いです。

この物語には個人的な背景も流れています。Glaspが存在する理由の一つは、私が若い頃に死にかけた経験にあります。その経験は、どうしても手放せない問いを私に残しました。人が学んできたすべては、その人がいなくなったらどうなってしまうのか。Glaspは、その問いに対する私たちなりの答えです。あなたが読み、ハイライトし、意味を見出したものを誰かに引き継げるなら、学びは消費して終わるものではなく、後世に残せるものになります。

自分のプロダクトを作っている方も、コミュニティを育てている方も、小さなチームが今のデジタル時代でどう戦えるのか単純に興味がある方も、私たちの経験から何か役立つヒントを得ていただけたら嬉しいです。最高のグロースハックとは、小手先のテクニックや近道ではありません。人々が心から使いたい、誰かに教えたいと思えるものを作り、その価値が時間とともに複利で増えていくのを辛抱強く待つことです。

それでは、はじまりの地点から始めましょう。ユーザーはゼロ、あるのは大きな希望だけでした。