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ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか (扶桑社BOOKS新書)
www.amazon.co.jp/dp/B0CGTRXZG3
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言語のはじまりは、音の模倣だろうという仮説があります。音で、世界を模倣するところからはじまったのだろうと。 これに関連して、近年、私が行った実験で、面白い結果が出ました。 聴覚に障がいをもつ方々にご協力いただき、対象物に触っていただいて、その触感と提示されたオノマトペが一致するかという実験 をしました。 びっくりしたのは、みなさん、聴力がなくても、音と対象のつながりの良し悪しを、健常者とほぼ同じように判断できるのです。実験前、 聾者にとってオノマトペというのは、普通の副詞と変わらないだろうと思っていました。でも、実はそうではなかった。非常に身体に根ざしたものなのだろうということがわかりました。
オノマトペが、というより、 音 象徴 が、ということなのですが、 聴力がなくても、口の運動や、ものを触った時の感覚で、音と意味のつながりがわかる というのは、つまり、視覚や触覚の属性を、口で模倣することによって、音象徴が生まれるのではないかという推論の証拠と考えられるのではないかと思っています。
為末 僕は陸上競技をしてきた経験があるので、動きに関することばの粒度が細かくて、日常でもそういうことばの使い方をしたりするところがあると思うのですが、言語は文化圏によっても、細かく話すところとそうでないところがありますか? 例えばエスキモーには、雪の呼び方がたくさんあると聞いたことがあります。そうすると、 言語によって、世界がある程度細かい粒度で見えていて、小さな違いを察知しやすいようになるのか、小さな違いを繊細にキャッチするので、ことばの粒度も細かくなる のか……。 概念が先か、言語が先か 今井 そこは非常に難しくて、鶏が先か、卵か先かという問題になるわけです。これを発達的に考えると、赤ちゃんは、何もないところから言語を学べるわけではありません。赤ちゃんが言語を学ぶためには、何らかの...
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