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都鄙問答 (中公文庫)
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この道理を心得ていれば、言葉を飾らずありのままに言うので、正直者だと人に思われ、なんでも任せて頼まれるから、苦労もなしに他人の二倍も売ることができます。商人は正直に思われ、警戒心をもたれないときに成功するのです。その妙味は学問の力がなくてはわからない。それなのに、商人には学問がいらないと言って、学問を嫌い応用しないのは、理由のないことです。
『易経』にこういう言葉があります。「世界の根元は偉大なものである。すべてのものはそこから生じ、天の秩序はこれにもとづく。雲が流れ雨が降り、あらゆるもののかたちが生ずる。この天の道が変化して、それぞれのものにその本性と生命とを与えるのである」(彖伝) 天のつくりだす楽しみは、じつにおもしろいものではありませんか。
異端というのは聖人の道ではない。ある人間が儒教とは別に自分流の教えをつくり、世の中の馬鹿な連中をだまして、人の本性を知るとか、心を知るとか、偉そうな議論をして、人びとを迷わせることである。人の本性を知るなどということは、昔の聖人や賢人のすることで、後世の人にはとうていできないことです」と。
孟子の言葉にこうあります、「人には道というものがある。たくさん食べて、暖かい着物を着、遊んでいて、人の道の教えに従わなければ、けだものの道に近いであろう。聖王 舜 はそういうことを心配して、その臣下の 契 を教師の役につけ、人びとに人の道を教えさせた。その内容は、父子は親子の情を尊び、君臣は義を重んじ、夫婦は役割をわけ、長幼は上下の順序をまもり、朋友はたがいに信じることで
人の道の根本は、天に発するもので、仁・義・礼・智の善心が源である。孟子はまた、こうも言っています、「学問の道はほかにはない。ただ見失われた本来の善心を求めることだけである」(告子上) と。
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