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なぜこれを知らないと日本の未来が見抜けないのか 政治と経済をつなげて読み解くDIMEの力
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こうした、みなが直面する国際政治とビジネスの難問を読み解くことができるキーワードがある。 DIME という言葉だ。 これは、Diplomacy(外交)、Intelligence(インテリジェンス=情報)、Military(軍事)、Economy(経済) の四つの頭文字を組み合わせたものである。 歴史を振り返れば、外交交渉だけでは、紛争が回避できなかったケースは山のようにある。かといって、軍拡に対して軍拡で対抗して結果的に戦争になった事例も数えきれない。そうした歴史に学び、国際社会、とくにアメリカや中国は、外交や軍事だけでなく、経済・貿易、そしてインテリジェンスを組み合わせて国家安全保障戦略を策定し、懸命に自国の国益、自国の国民と企業を守ろうとしているのだ。 たとえばアメリカは、仮に...
国家が国家たりえている基本中の基本を知っておく必要がある──。 その基本とは、政治的独立、経済的独立、そして精神的独立とは何か、ということだ。
①東南アジア諸国が日本に注目したのは、日露戦争のころからだ。欧米に匹敵する近代工業国になっていた日本の価値を理解する指導者が、当時からアジアには存在していた。インドネシアでいえば、インドネシア独立の父とも呼ばれるモハマド・フスニ・タムリン博士がそうだ(首都ジャカルタのセンターストリートは、彼にちなんでタムリン通りと名づけられた)。 タムリン博士が日本の工業力を評価していたから、先の大戦のときも日本軍の進撃をインドネシアの指導者たちは好意的に歓迎した。つまり、戦争以前から近代産業国家の建設に成功していた日本を評価する指導者がアジアに存在していたおかげで、マレー・シンガポール作戦も、インドネシア攻略戦もうまくいったのであって、日本軍だけの成果ではない。
②先の大戦当時、日本は、アジア太平洋地域で戦争だけをしたわけではない。インドネシアでいえば、インドネシアが独立国家として成り立つように現地に学校を建て、戦争中のわずか三年間で一〇万人の知識人と三万八〇〇〇人の郷土防衛義勇軍をつくった。
③日本の敗戦後のアジア情勢について、日本人はほとんど理解していない。日本の敗戦後、インドネシアはスムーズに独立できたわけではなかった。すぐに宗主国のオランダが攻め込んできて、インドネシアは四年近くも血みどろの独立戦争を余儀なくされたが、その主力となったのが、日本軍が育てた郷土防衛義勇軍であった。 つまり、日本の敗戦後も、自国の独立を勝ちとるべく、アジアの人たちは戦いを続けてきた。 ④日本の敗戦後、アジア諸民族の独立を支援したのがソビエト連邦や中国共産党であった。このために、アジア・アフリカの独立運動の指導者の多くが共産主義に親近感を抱くようになったこともあり、東南アジアも共産化の危機に見舞われた。 インドネシアでは一九六五年に、中国共産党の周恩来の支援を受けて九・三〇事件という共産ク...
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