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日本の死角
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列島横断には陸上機動をするしかありません。その際、錯雑地形において道路舗装などが破壊された地形の盆地を一晩のうちに越える能力を基準に考えると、目視戦闘部隊の単位は各種車両合計三〇〇両が限界です(「自衛隊 明日の装備と編成」『防衛年鑑1961』四〇頁)。それは混成連隊または大隊戦闘団規模になります。ロシアがウクライナで使用している大隊戦闘群(BTG) も自衛隊の連隊戦闘団(RCT) も同程度の規模でしょう。たしかにその編制で対砲兵戦闘や対C4ISR戦闘ができる二四門の砲兵大隊を保有することはできません。しかし電子通信技術の発展のおかげで大隊の大砲一門一門を師団・旅団司令部の火力統制官がオーヴァーライドして直接運用できるようになりました。混成連隊か大隊戦闘団に直接火力支援用の大砲が六~八門あれば...
する「日本の特殊事情」とは、地政学的および地理的な条件です。この地理にはインフラ(社会資本) の整備状況も含まれます。陸上防衛力の基礎は、道路や鉄道などの交通インフラです。
日本の道路の最大の特徴は、軍用車両の通行に不便なように作られているということです。これは、反軍主義的な官僚によって推進された意図的な政策の結果です。 日本の普通の公道、特別の許可なく走れる車両の規格は、「道路法」や「道路運送車両法」で決まっています。車線をまたがずに走行できる車両です。それは、車幅二・五メートル未満、全長一二メートル未満、車高三・四メートル未満です。
自衛隊の車両を大別する場合、道路運送車両法の制約条件に合致した車両を「軽装備」と定義し、それから外れる車両を「重装備」と位置づけると適当だと思います。「軽装備」車両は、公道を一般車両と同じ条件で、車線をまたがずに走行できる車両です。車幅二・五メートル未満、全長一二メートル未満、車高三・四メートル未満の装輪車両(タイヤで走る車。 装軌車:キャタピラ式) で、牽引免許が不要な車両なら軽装備であると定義するべきでしょう。その範囲の装備で固めている部隊なら、軽装備部隊です。 なお、軽装備部隊の中でも特に軽装備の部隊の場合、全高が二・六メートル以下とする必要があります。この二・六メートルとは、鉄道輸送できる限界という意味です。
安全保障上重要な場所に架ける橋梁は、最新技術を駆使した吊り橋などにしてはいけません。破壊された際の修復が困難だからです。冷戦期の西ヨーロッパでは、わざと修復しやすくするため、多くの橋柱に支えられた伝統的な構造の橋を作るようにしていました。 そして、改築したところは「特級道路」とわかるように標示します。たとえば、国道X号線のA地点からB地点まで、県道Y号線のC地点からD地点までの間は特級道路であることがわかるように標示するのです。一度に全国の道路を改築することはできないでしょうが、少しずつでも、進めていく必要があります。 防衛の観点からは、北海道の国道三六号の苫小牧市~札幌市の間、国道四〇号の旭川市から中川町の間などは、真っ先に、そんな規格に改築するべきでしょう。 道路が改築されれば、戦...
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