幸いなことに月刊誌『正論』2022年 12 月号に「アベノミクスは常識への挑戦である」と題した本田悦朗元内閣官房参与の論考が掲載されている。この論考は、アベノミクスとはいかなる経済政策であり、現時点でどのように考えるべきなのか、その処方箋までが簡潔に提示されている。 ここで本田氏は、三つの重要な点を指摘している。第一が、日本銀行人事だ。 《アベノミクスの第一の柱は「大胆な金融緩和」だ。お金の発行量をルールに基づいて大きく増やすことによってデフレを脱却することである。そのルールが、 ① 二% の安定した物価上昇を目標とし、 ② 日本銀行が大量の長期国債を市場から買うのと引き換えに通貨を発行し、 ③① の目標を達成するまで ② を貫徹するという政策当局の約束(コミットメント) を国民に信じても...
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