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領怪神犯 (角川文庫)
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「どこも微妙じゃねえよ。何平然と飯食ってんだ」 六原はあってもなくてもいいような漬物を摘まんで席を立とうとしない。 「大方、例のおかしくなった職員が更におかしくなった程度だろう。急いだって治る訳じゃない。 茹で卵を生に戻せないのと同じだ」 「死人が出てたらどうする」 「じゃあ、 尚更 焦っても意味がないな。死人は生き返らない」
「戦前のままみたいな村だよな……」 「一次ですか、二次ですか、三次ですか?」 「そのわかりにくいボケはもういいよ」 「ボケた訳じゃないんですけどね」 宮木は妙なことを言って肩を 竦める。冷気が白い蒸気となって水面を漂っていた。
「こんな小さい端末がゲームをするためだけにあるんですよ。電話なんてもっと使うものが持ち運びやすくなったらずっと有益だと思いませんか」
「あの神はひとの恐怖を餌にするんでしょう。私には怖いものは、もうありませんから」
「そんなに小さいゲーム機でいろいろできるなら持ち運べる電話でも発明されてほしいもんだ」 「無理だと思いますよ」 宮木はゲーム機を置いて、俺に軽く頭を下げてからコーヒー缶のプルタブを引いた。 「ゲームは何の役にも立たないから見逃されてるんです。携帯式の電話なんて優秀なもの、すぐ見つかってなかったことにされちゃいますよ」
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