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invert II 覗き窓の死角 城塚翡翠
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言う。「探偵というのは、誰も信じません。他者を信じず、自分を信じることもなく、ただ論理だけを信じる。それは難しい生き方かもしれませ
「だからせめて、感受性を豊かにして、誰かの助けを求める声に、いつも耳を 欹てていられる人であってください。そして誰か、この人だけは信じても後悔しないと……、そう思える人を見つけるの
詢子は無意識のうちに、心の中でカメラを構えていた。それは詢子の昔からの 癖 のようなものだった。誰かと会うと心の中でカメラを構えて、自分がファインダーを覗く想像が脳裏を 過る。どんなポートレートを撮れば、その人物の魅力を引き立てることができるだろうと、そう考えて
「そういうことを言う人たちは、心に余裕がないのよ。目に映る上辺だけのものしか見ることができないし、その奥になにがあるのか想像力を巡らすこともしない
写真はコミュニケーションだ、とは、詢子に写真のイロハを叩き込んでくれた師匠の言葉だった。詢子はポートレートの撮影を通して、モデルになってくれた相手と会話をするのが好きだった。ファインダーを覗き、シャッターを切る度に、相手をより深く知ることができるような気がするからだ。そうして相手が本質をさらけ出してくれるほどに、写真の魅力が増していくものだと、詢子はそう考えている。 レンズを向ければ向けるほど、相手のことが見えて
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