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ハンス・ヨナスの哲学 (角川ソフィア文庫) (Japanese Edition)
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目的はそれ自体で『液状化』」
原子爆弾の発明がもたらす破壊力の増大を嘆くことはできる。しかしその嘆きはまさに、原爆が技術的には「よりよい」ものであり、その意味で残念ながら原爆の発明は進歩であるという事実に対する嘆きなのである。
多くの人々は自分たちを押し流してゆく大波に歓呼の声を上げ、「どこへ?」という問いを 撥ね付ける。彼らは変化それ自体のために変化を歓迎し、生が常に新しいもの、未知のもとへと無限に突き進んでゆくこと、そのダイナミズム自体を歓迎しているのである。
もしかしたらその親は、その子どもを堕胎するかも知れないし、あるいは「こんな子どもなら生まれてこなければよかったのに」と思うかもしれません。このとき、生まれてきた子どもは、その存在を自分自身だけによって正当化されるのではなく、他者に設定された目的によって、その目的に対する手段として、正当化されることになります。ヨナスはこれを人間が「存在論的な根拠を失う」事態として表現しているのです。 ここに示され
しかし、一方でヨナスは、未来への責任の基礎づけには独特な困難があることを強調しています。その困難とは、未来の他者は現在においては存在しない、ということです。責任を負う現在の私たちは責任の対象となる未来の他者と出会うことができず、議論によって合意を形成することができません。
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