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批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く (ちくま新書)
www.amazon.co.jp/dp/B09G35TPSZ
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ものすごく雑にまとめると、作品の中から一見したところではよくわからないかもしれない隠れた意味を引き出すこと(解釈) と、その作品の位置づけや質がどういうものなのかを判断すること(価値づけ) が、批評が果たすべき大きな役割としてよくあげられるものだと思います。
美学の専門家で批評の哲学を研究しているノエル・キャロルは、批評というのは「記述、解明、分類、文脈づけ、解釈、分析」に「価値づけ」をプラスしたもので、価値づけは批評にとって不可欠だと述べています(ノエル・キャロル『批評について』森功次訳、二五頁)。キャロルによると批評理論というのはたいてい「解釈」の理論で、批評家というのは価値づけに明確に言及したがらないことが多いのですが、キャロルはこれに抗い、明確に価値づけを行わなくても暗に批評は価値づけを含むものだと考えています。
基本的に作中に出てきているものには全て意味があると考え、とくに複数回出てきているもの、しつこく時間をかけて描写されているもの、通常であればそこに出てこないはずのものには注目しなければなりません。作品に何かの描写が入っているということは、物語を語る上で何らかの意味があるはずです。
この短い文章について最初にそのテクストが作られた背景をふまえ、本来の意味を押さえた後、自分はこのテクストをどう考えているのか、自分はこのテクストとどういう関係を結んでいるのかを説明し
のは、深く考えないで作品を見て楽しむというのも十分価値ある体験で、深く考えた批評を行うという体験と優劣はつけられない、という
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