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• しかし、本当の目覚めにおいては、目覚めそれ自体さえ、個人的なものではないことが非常に明確に理解されます。それは宇宙的スピリット、宇宙意識が自分自身に目覚めるのです。「自分」が目覚めるというよりは、私たちの本質が、「自分」から、その探求者から、そして探求することから、目覚めるのです。
• 私たちは自分自身、つまり自分がこうだと考えていたものを失うだけでなく、世界に対する自分の全認識も失うのです。分離は認識にすぎません。事実、私たちの世界に関して言えば、認識以外に何もありません。「あなたの世界」は、あなたの世界ではないのです。それはあなたの認識にすぎません。ですから最初は、否定的に見えるかもしれませんが、スピリチュアルな目覚めで私たちが何を失うのか、もしくは私たちが何〝から〟目覚めるのか、という観点から語るほうがずっと役に立つと私は思っています。これは、自分自身についてもっているイメージの消滅について、私たちは語り合っているという意味であり、私たちが目覚めるとき、あまりに驚くことは、自分がそうだと思っていたものの解体です。
• て、「私は自分が知っていると思っていることを、本当に知っているのだろうか。それとも、私は他人の信念や意見をただ身につけただけなのだろうか。私は本当に何を〝知っている〟のだろうか。そして、私は何を信じたい、あるいは想像したいと思っているのだろうか。私は何を確実に知っているのだろうか」と問う必要があります。
• 真実で、真正な目覚めとともに、私たちが誰で何であるかが明らかになります。もはやそれについて疑問の余地はありません。それは既成事実です。この意味で、本当の目覚めの証明の一つは、探求が終わることです。あなたはもはや推進力、押したり引いたりする力を感じません。探求者が仮想の 現実 であることが明らかにされ、それはずっとそうだったのであり、そういったものが消滅するのです。探求者はある意味では、その仕事を達成したのです。その仕事は意識、つまりスピリットが夢の状態との一体化から抜け出し、存在のその自然な状態に戻るのを助けるために必要な推進力を提供することでした。
• 本当の自由は、あらゆる人とあらゆるものへの贈り物である