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保守思想とは何だろうか ――保守的自由主義の系譜 (筑摩選書)
www.amazon.co.jp/dp/B08Z7KLXP6
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ここでナイトの著作として取り上げるのは、前述の辞典でも言及されている『リスク、不確実性および利潤』(1921) と後期の著作である『知性と民主的行動』(1960)(一九五八年のヴァージニア大学公開講義) および『自由と改革』(1947) に収録された諸論文である。これらの著作の検討を通じて、ナイトの保守的自由主義の思想が初期から後期に至るまでどのように一貫したものであったかを明らかにすると同時に、彼の保守的自由主義の思想が経済思想から政治社会思想へとどのようにその関心の幅を広げていったのかについて論じてみたい。
本章における検討の最も重要な成果は、科学者や論理学者が用いる 知識と、実験室の外の[日常生活の]行為の基礎にある 確信や意見の間の著しい対比 である。我々が日常生活で行為する際の根拠となっている意見やほとんどの責任ある経営者の決定を支える意見と、徹底した分析と正確な測定によって導かれる結論とは、ほとんど類似性がない。心のプロセスは両者で全く異なっている。日常生活においては、大部分無意識である。我々はある出来事が生じるのをどうして予想したのかについてほとんど認識していないが、それは、忘れた名前を思い出すメカニズムを認識していないのと同様である。確かに、「直感」の無意識のプロセスと論理的熟慮の構造との間にはある類似がある。というのは、両者ともその機能は将来を予測することであり、予測の可能性は自然...
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