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愛するということ
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共棲的結合とはおよそ対照的に、成熟した 愛は、 自分の全体性と個性を保ったままでの結合である。愛は、 人間のなかにある能動的な力 である。人を他の人びとから隔てている壁をぶち破る力であり、人と人とを結びつける力である。愛によって、人は孤独感・孤立感を克服するが、 依然として自分自身のままであり、自分の全体性を失わない。愛においては、ふたりがひとりになり、しかもふたりでありつづけるというパラドックスが起きる。
愛とは、 愛する者の生命と成長を積極的に気にかけることである。この積極的な配慮のないところに愛はない。
以上のことからわかるように、私自身もまた他人と同じく私の愛の対象になりうる。 自分の人生・幸福・成長・自由を肯定することは、 自分の愛する能力、 すなわち配慮・尊重・責任・知に根ざしている。もしある人が生産的に愛せるなら、その人は自分のことも愛している。他人 しか 愛せない人は、愛することがまったくできないのである。
第一に、たいていの人は愛の問題を、 愛する という問題、つまり愛する能力の問題としてではなく、 愛される という問題として 捉えている。つまり、人びとにとって重要なのは、どうすれば愛されるか、どうすれば愛される人間になれるか、ということだ。
生産的な性格の人にとっては、与えることはまったくちがった意味をもつ。彼らにとって、与えることは、自分のもてる力のもっとも高度な表現である。与えるというまさにその行為を通じて、私は自分のもてる力と豊かさを実感する。この生命力と能力の高まりに、私は喜びをおぼえる。私は自分が生命力にあふれ、惜しみなく消費し、いきいきとしているのを実感し、それゆえに喜びをおぼえる*4。与えることはもらうよりも喜ばしい。それは剝ぎとられるからではなく、与えるという行為が自分の生命力の表現だからである。
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