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西洋哲学史 古代から中世へ (岩波新書)
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哲学のはじまりと神話とを截然と分けへだてることは、ことがらをひどく単純化してしまう。けれども、哲学的な思考がそのものとして離陸したとき、それは神話的な思考に対する啓蒙への動向をはらむことになる。いわゆるソフィストたちは、なによりも、そうした啓蒙の運動にかかわっていたひとびとであった。
みずから「知者」であると名のり、教えることで報酬をとった最初の人間が、プロタゴラスであるむねを、プラトンが証言している(『プロタゴラス』三四九a)。
人間がすべてのものの尺度である。 ある ものについては、 ある ということの、 ない ものにかんしては、 ない ということの。 「尺度」(メトロン ものさし) という語を、どのように理解するかによって、伝統的な解釈は、およそ三とおりに分かれる。
プロタゴラスについでソフィストを代表する哲学者、弁論術の大家と呼ばれるゴルギアスについては、重要な史料が相当ていど残存している。『無について、あるいは自然について』と題された著作については、内容のおおよそが現在につたわっているといってよい。ゴルギアスがそこで主張したとされる命題は、以下のようなものである。 一、なにも ない。 二、 ある としても、人間にはとらえられない。 三、とらえられたとしても、それを言いあらわすことも、他者につたえることもできない。 ヘーゲルの哲学史講義は、それぞれの命題の論拠をかなり詳細に紹介している。ヘーゲルによれば、プロタゴラスの命題は、真に理解されるならば「偉大な命題」であり、ゴルギアスをはじめとするソフィストたちは、「深遠な思想家」だったのである。
自然(ピュシス) と人為(ノモス) という対立軸
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