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ぼくたちに、もうモノは必要ない。 増補版 (ちくま文庫)
www.amazon.co.jp/dp/B08H8KNZ84
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お酒は幸福ではなく、不幸の一時停止。
あるいは古代ギリシャの哲学者ディオゲネスのことを考えてみる。布1枚を身にまとい、水を飲む椀だけを持っていたと言われているディオゲネス。ある日、子どもが手で水をすくって飲むのを見て、そのたった1つ持っていた椀すら叩き割ったという。 究極のミニマリストはすでにもう存在していた。モノが発明されて以来、最も持ちモノが少ないミニマリストはディオゲネスでいいだろう。モノは布1枚。チャンピオンはすでに決まっているのだから「モノが少ない対決」には意味がない。
この厄介な「慣れ」について考えるには、人の習性、人が物事を感じ取る仕組みを確認しておく必要がある。少しややこしい話になるが、「慣れ」の問題はこの本の大きなテーマなので、ぜひ注目してほしい。 そもそも人の神経ネットワークは、刺激の「差」を検出する仕組みだという。ある刺激から別の刺激に変化した「差」自体を刺激として受け取る。
こんな風に神経ネットワークは刺激の絶対量でなく、刺激が変わるという「差」に注目する仕組みだ。 人が刺激を刺激として、神経ネットワークで検出するためには「差」が必要。ついていたテレビが消えたことで起きる(刺激が「ある」から「ない」に変わるという差)。寝ていた子どもが足音で起きる(刺激が「ない」から「ある」へ変わるという差)。テレビを別のチャンネルに変えると起きる(ある刺激から別の刺激に変わるという差)。テレビの音量を上げると起きる(ある刺激がもっと大きい刺激に変わる差)。
モノの価格には限界がないが、「人の感情には限界がある」のだ。
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