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• 多くの凄腕投資家は、純粋にモメンタムやグロースなど、 1 つの投資法だけを実践しているわけではない。資産の半分をグロース投資に振り向けながら、残りをインデックス投資で運用するなど、リスクとリターンのバランスをうまくとっている。かくいう私も、グロース投資とバリュー投資を組み合わせた投資法を得意としている。今回ご紹介するＶＥ投資は、バリュー投資に主軸を置くものの、グロース投資の考えを取り入れることで、リスクを抑えながら、リターンを大きくすることを狙っている。
• そこでバリューエンジニアリング投資の出番である。モメンタム投資による株価の歪み（詳しくは第 6 章参照）を逆手に取り、グロース投資のリターンの大きさを取り入れつつ、バリュー投資の安定したリスクの低さを実現させ、しかも難易度を高めず、むしろ理解を促進する。そのためのツールと理解してもらいたい。
• 本質的価値は変わらないのに株価が下がった。 　 本質的価値は拡大しているのに株価が下がった。 　 本質的価値は拡大しているのに株価が上がらない。 　 本質的価値は大幅に拡大しているのに、株価の上昇が追いついていない。 　 本質的価値も下がったが、それ以上に株価が下がった。
• つまり、小型株を買い向かう、パニックを買い向かう、平均以上の想像力を獲得する、という 3 つの戦略で投資候補を探すのである。
• 短期トレーダーの多くが、本質的価値など気にしない理由もここにある。彼らは誤差の範囲で勝負をつけてしまうのである。