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• その人物が成功したのは、自分の頭が混乱していると感じたときにその原因を探り、それまではともに事実として受け入れていた二つの命題の含意のうちひとつが事実でないと確信できるまで追求しつづける習慣のおかげだったという。ハックスリーはこの点について、かつてベーコンの「真理は混乱よりも、錯誤からのほうがはるかに早く訪れる」を引用し、こう続けている。「正しいか正しくないかと騒ぎたて、あちらへこちらへ揺れ動いていても、何も得るところはない。だが絶対的に、徹頭徹尾まちがっていれば、いずれ事実に真っ向からぶつかるという願ってもない幸運に恵まれるはずだ。そうすればまた良い方向に向かえる（