Top Highlights

• 本書には、リタイアした人たちが直面する共通の問題 ── 有り余るほどの時間、手持ち無沙汰、生活環境が一変し、時代から取り残されたかのような感覚、未知のものへの恐れを伴う将来への不安など ── が描かれている。私の友人は最近、「これまで仕事一筋で生きてきた。仕事をやめたら、何もすることがなくなるのではないだろうか？」と不安げに語った。
• 創造性回復の基盤となるツール「モーニング・ページ」は、朝、数ぺージにわたって手書きで行う。何を書くかはまったく自由。朝一番に書くもので、誰にも見せない。正しい方法も間違った方法もない。モーニング・ページは、あなたとクリアな視界の間にあるすべてのものを消し去る。車のフロント・ガラスのワイパーみたいなものだ。
• 退職に伴い、「私には時間がないの」というセリフが、「私にはたくさん時間があるの。有り余る時間をどう使ったらいいかわからないわ」というセリフに取って代わる。
• リタイアしたての人は、それまでの生活パターンから解き放たれることが多い。突然、パターン化されていない生活をはじめると、程度の差はあれ、手持ち無沙汰の感覚を抱きやすい。退職のショックは決して軽くはない。突如として、限りない空白の時間が目の前に広がるのだ。可能性は無限大であり、そのことが自分に重くのしかかる。退職したばかりの人は、最初のうち（数カ月のこともある）、適応するのに苦労したと口をそろえる。