Home
My Highlights
Discover
Sign up
Read on Amazon
トーキング・トゥ・ストレンジャーズ~「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと~
www.amazon.co.jp/dp/B08BWWQ6VJ
Import Your Kindle Highlights to Glasp Today 📚
Top Highlights
私たちはみな、薄っぺらな手がかりにもとづいて他者の心を見抜くことができると考え、機会があるたびに他者について判断を下そうとする。当然ながら、自分自身にたいしてそのような態度を取ろうとはしない。自分たちは繊細で複雑で謎だらけ。しかし、他者は単純。 この本で私があなたに何かひとつだけ伝えることができるとしたら、これにしたい――あなたのよく知らない他者はけっして単純では
この近視理論を世界ではじめて提唱したのは、心理学者のクロード・スティールとロバート・ジョセフスだった(8)。彼らは〝近視〟という言葉を使い、アルコールには人間の感情的・精神的な視野を狭める効果があると主張した。ふたりの言葉を借りれば、アルコールによって作りだされるのは、「眼のまえの経験についての表面的な理解が、行動と感情に不均衡なほど大きな影響を与える近視状態」だ。つまりアルコールは前面にあるものをより際立たせ、うしろ側にあるものをより目立たなくさせる。短期的な思考は大きく映り、認知能力をより必要とする長期的な思考は脇に追いやられる。 一例を示したい。気分が落ち込んでいるとき、悩みが吹き飛ぶことを期待してお酒を飲む人は多い。これは、アルコールが良い気分を解き放ってくれるにちがいないという脱...
私たちが酔っぱらったときに起きる現象は、アルコールが特定の経路をとおって脳組織に浸透するプロセスの作用によるものだ。その影響はまず前頭葉で始まる。額のすぐうしろにある前頭葉は、注意、動機づけ、計画、学習をつかさどる脳の一部である。一杯目の酒は、この領域の活動を鈍らせる。すると相反する複雑な物事について考える能力が衰え、私たちは少しマヌケになる。次にアルコールは、幸福感をつかさどる脳の報酬中枢に行ってちょっとした刺激を与える。そのあと、扁桃体にたどり着く。扁桃体の役割は、まわりの世界にどう対応するべきか指示することだ。危機が迫っているのか? 恐れるべきなのか? アルコールは扁桃体の機能を一段階下げる。これらの脳の三つの効果の組み合わせによって近視が引き起こされ、より長期的で複雑な問題に取り組...
Share This Book 📚
Ready to highlight and find good content?
Glasp is a social web highlighter that people can highlight and organize quotes and thoughts from the web, and access other like-minded people’s learning.
Start Highlighting