Top Highlights

• ユーザ企業にとって、ITコスト増の元凶 は「 ベンダロックイン」です。ベンダの方々には、いささか過激に聞こえるかもしれませんが、筆者はかねてから、ITベンダとユーザ企業のパワーバランスが対等に保たれている状態が、好ましいIT市場の在り方だと思っています。レイヤーは違っても、お互いのIT知識の切磋琢磨がより良いIT環境を築きあげるのです。もちろんベンダ企業にとっては商売ですが、自由競争のもたらすイノベーションのダイナミズムを半減させるような売り手側の戦略に対しては、買い手としても“したたか”にならざるをえないと思い
• 　最近、 SoE（System of Engagement）、 SoR（System of Record） という対になった言葉をよく目にします。SoEとは、顧客との関係強化を目的に、最新のインターネット技術を駆使したシステム群です。SoRとは、従来型のトランザクション処理を中心にしたミッションクリティカルな基幹システム群のこと
• 2. 「システム開発の全工程を“アウトソース”（丸投げ） してはならない」 　部分最適が優先し、全体最適の視点が欠落するので、不格好なシステムになります。細部はともかく、「どのようなシステムにしたいか?」を他人に考えてもらうこと自体、本末転倒です。作るものがよくわからないベンダは、リスク料を載せて請負契約することになり、費用が嵩み
• 　リポシトリとは、システム開発に必要なあらゆる仕様、デザインからソースコードに至るデータを一元管理する格納庫です。プログラム開発工程を工場に喩えると、さしずめ原料の貯蔵庫でしょうか。中でも、データについての仕様（＝メタデータ） を格納した「 データディクショナリ」は、中核をなす重要なパーツです。データの持つ「 意味」や、システム上での表現および格納の「 形式」を可視化したものと言え
• 　上級のデータアーキテクトには、ビジネスのメリハリを表す均整のとれた美しいデータモデル図を描くことが求められます。「ITアーキテクトには アート＆サイエンスのスキルが必要」といわれる所以です。エンタープライズシステムは、世界に2つとないITアーキテクトの作品であり、お金を出せば簡単に手に入るコモディティではないの