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池上彰の世界の見方 イギリスとEU~揺れる連合王国~
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日本の国内でも、国民投票をめぐる議論があります。でも、国民投票の結果、思わぬことになってしまうことも民主主義にはある、ということをイギリスのケースから学んでほしいですね。
ヘンリー8世はどうしたか。それならば自分の新しい教会をつくってしまえばいい、と考えて英国国教会をつくるのです。カトリックから分かれるということは、宗教改革をやったんだよね。
アイルランドから移住してきたので、ケネディ家はカトリックでした。アメリカはピューリタンがつくったプロテスタントの国。ケネディが民主党の大統領候補になろうとする時、カトリックの大統領が出ていいのか、と大変なバッシングを受けました。
ドイツのキリスト教民主同盟(CDU)と社会民主党(SPD)も二大政党として知られていますね。
たとえば、大企業の社長は社長でいる限り辞めても勲章はもらえませんが、経済団体の会長とか副会長とかになれば、日本経済に貢献したという理由で勲章がもらえます。会長はひとりだけど副会長はたくさんいます。大企業の社長に居座れば、経済団体の副会長になれる。だから、社長の座をなかなか譲らない、という「老害」も指摘されています。
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