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起業家の銭地獄~「巨悪」欲望の暗闘史 二巻 (だいわ文庫)
www.amazon.co.jp/dp/B0827PPWTC
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彼らはM&Aにことのほか熱心だが、M&Aを日本語に置き換えれば乗っ取りである。 乗っ取り屋は、昔からいた。西武や東急の王国は乗っ取りによって築かれたことを歴史が証明している。 ホリエモンや村上世彰にしても、西武の 堤康次郎、東急の 五島慶太 のような 凄みはない。比べるほうが悪いのかもしれない。
時代は猛スピードで変化していく。しかし、歴史が繰り返されるのも、また真実だ。 ベンチャー起業家の浮き沈みの歴史も、また、繰り返されるのである。 本書では、天国と地獄を味わったベンチャー起業家を 俎上 に載せた。経済界の表舞台から姿を消した起業家もいれば、ドン底から 這い上がってきた男もいる。
第一巻では、金融危機以前の、不動産投機でつながった金融機関と闇紳士たちの癒着に焦点をあてた。東西の経済ヤクザの代表である 石井 進・稲川会二代目会長と 宅 見 勝・山口組若頭。東西の裏の仕事人である平和相互銀行事件の 佐藤 茂・川崎定徳社長と住友銀行・イトマン事件の 伊藤 寿永 光・イトマン常務。住専(住宅金融専門会社)マネーを 喰った 安 原 治・富士住建社長、 末 野 謙 一・末野興産社長、 松本 喜 造・朝日住建社長の「ナニワの借金王」たち。いずれも金融機関と二人三脚で生きた怪物である。
第一巻に登場する人物は、成り上がりやたたき上げの面々だということだ。学歴やキャリアに関係なく、胆力でのし上がってきた、アウトローの魅力がいっぱいの怪物たちだ。 第二巻に登場するベンチャー起業家の多くは、高学歴で、頭脳 明晰 である。効率とスピードがすべてに優先する。これがベンチャー起業家の限界であろうか。限界と言い切るのは早計かもしれない。彼らの特徴といっておいたほうが現時点ではいいかもしれない。 それでは、
高橋は政界、官界、さらに芸能界のタニマチとして活躍した。各界の人士たちは高橋マネーという毒 饅頭 に群がり、むさぼり、毒素が回り、ある者は失脚した。気前よくばらまかれたダーティーマネーは長銀の破綻、大蔵省の解体に結びついた。高橋は「失われた一〇年」の引き金を引いた男でもあった。 結論めいた言い方になるが、高橋は、バブル経済が生み出した「蕩尽王」である。
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