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DNA鑑定 犯罪捜査から新種発見、日本人の起源まで (ブルーバックス)
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これまでに多くの地域の集団調査がなされており、世界的に見た場合は最上戸①が普通で、お酒に弱い人はほぼ極東に限られるようだ。中国南部の人と日本人は、世界で最もお酒に弱い民族である。日本人のこれらの遺伝子を太古から比較したデータによれば、お酒の強い人の割合は、縄文、琉球、東北の順に多く、近畿では半数が下戸である。面白いのは、お酒に弱い形質は、優性(顕性)遺伝をしているように見えることだ。
PCR法の機器に関する特許はABI社が、試薬の特許はロシュ社がもっていた。
また、毛髪では、力を入れて抜いた毛根部からは非常によい状態のDNAを抽出できるが、痛みをともなうのであまりお勧めできない。自然脱落毛は、状態によって回収量に大きな違いがあるが、一般的にはよいサンプルとはいえない。ただし、後述するミトコンドリアDNAは毛幹部からも比較的よく回収できる。 そのほか、ヒトのDNAが多かれ少なかれ検出できそうなものとしては、へその緒、骨、垢、耳垢、糞便、靴、ネクタイ、下着、歯ブラシ、髭剃り、タバコの吸殻、触ったコップ、嚙んだガム、指紋、布団や枕などがある。
⑥酸性よりアルカリ性 ⑦淡水中より海水中
⑦の淡水中と海水中では、明らかに海中にあった遺骨のほうが、長期間よいDNAを回収できる。海の水素イオン濃度は8・0程度の弱アルカリ性だからである。それに対して、湖や川は弱酸性のことが多いので、カルシウムが脱灰されやすい。 また、DNAは比較的酸化しやすい物質である。たとえば、発掘現場から見つかった色鮮やかな木の葉や虫の羽も、しばらく外気に触れると酸化して色あせてしまう。私が最も印象に残っているのは、手塚治虫の漫画『インセクター』である。昆虫収集家が南の島で大きな繭を見つけ、その中から生身の女性を取り出したところ、翌日には酸化して灰となってしまうシーンがあった。
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