Top Highlights

• 奴隷 はそれを所有する官庁だの大寺大社、豪族らにとって大切な財産でした。逃げられたりしては損失ですから一人一人きちんと呼び名を付け、その身体的特徴までを戸籍計帳に記入しておいたのです。
• 物語を読むのが好きで好きでたまらず、 （わたしも何か書いてみたい） 　そう思いつづけてきた主婦が、昔の記憶や心覚えをもとに、一生懸命、書きあげた作品ですから、突っ込みは少々たりなくても、好感が持てますし、読後の印象もさわやか……。読者を 惹きつける強烈なパワーこそ持たないものの、ひっそり咲き匂う野の花に似て、 素直 な、それなりの存在価値を、小声で主張している感じです。