Home
My Highlights
Discover
Sign up
Read on Amazon
ファーウェイと米中5G戦争 (講談社+α新書)
www.amazon.co.jp/dp/B07TXB21FP
Import Your Kindle Highlights to Glasp Today 📚
Top Highlights
そんな中、2019年5月末、香港を経由して、隣接する深圳にやって来た。 深圳は2018年、ついにGDPで香港を抜き、北京と上海に次ぐ中国第三の経済都市としての地位を固めた。1980年に鄧小平副首相が、わずか人口3万人の漁村を、中国初の経済特区に指定したのが、この町の始まりだ。それから約 40 年、いまや郊外まで含めると、香港の2倍にあたる人口1400万人の巨大都市に変貌を遂げた。私は2年連続で訪れたが、100年前のニューヨークと現在のシリコンバレーを掛け合わせたような、一獲千金を狙って中国全土の若者たちが 蝟集 するエネルギッシュな先端都市だ。
ファーウェイが成功した理由の一つに、北京から2200キロも離れた深圳に本部があるということが挙げられるだろう。「来る者は誰でも深圳人」(来了就是深圳人) という自由でしがらみのない風土だったからこそ、ファーウェイは伸びていけた。テンセント(騰訊)、DJI(大疆創新科技)、BYD(比亜迪)……深圳には巨大な中国の民営企業がひしめいている。
ファーウェイの現在の主な事業は、4分野に分かれている。第一に通信事業者向けの通信基地局建設や機器の販売。第二に一般企業向けの通信システムサービス。第三に一般消費者向けのスマートフォンやパソコンの販売。そして第四にクラウド事業である。
ファーウェイの社員たちと話していると、「三流企業は製品を作り、二流企業はブランドを作り、一流企業は標準を定める」と言う。
ファーウェイは世界170ヵ国以上で事業を展開し、社員数 19・4万人。うち約8万人が、研究開発部門に配属されている。まさに世界最大の通信機器メーカー、かつ中国最大の民営企業なのである。
Share This Book 📚
Ready to highlight and find good content?
Glasp is a social web highlighter that people can highlight and organize quotes and thoughts from the web, and access other like-minded people’s learning.
Start Highlighting