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ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代―――富を約束する「6つの感性」の磨き方
www.amazon.co.jp/dp/B07RZPXZDH
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「六つのセンス」とは、デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいだ。 これらは誰でも身につけることができる資質であり、本書がその手助けになれ
これまでの人類史の大半は「欠乏」という言葉で象徴されてきた。だが、今日、多くの国々で社会・経済・文化生活を特徴的に表わす言葉はあふれる「豊かさ」なのである。 左脳の働きのおかげで私たちは豊かになった。 ドラッカーの言う、多くの「ナレッジ・ワーカー」によって推進されてきた情報経済は、多くの先進諸国における生活水準を、一〇〇年前には想像もできなかったほど高いレベルにまで押し上げた。 この豊かな時代の例をいくつかあげてみよう。 ▼ほぼ二〇世紀全般を通じて、大抵の中流アメリカ人の夢は、家と車を持つことだった。今ではアメリカ人の三分の二以上が持ち家に住んでいる(実際、購入された家の約一三%はセカンドハウスとして使用されている)。車に関しては、アメリカ国内には運転免許所持者を上回る数の車がある。つ...
▼私たちは収納しきれなくなったモノは、簡単に処分してしまう。ビジネス・ライターのポリー・ラバールはこんなふうに述べている。 「世界の九〇の国々であらゆるものが買えるほどのお金を、アメリカでは、ゴミ袋のために使っている。つまり、不用品を処分するための『ゴミ箱』に、世界の約半分の国々で消費されるすべての品物にかかる費用よりも、多くの費用をかけているのである」 だが、豊かさは皮肉な結果も生んだ。 「左脳主導思考」は成功したが、その重要性・価値は下がってしまったのだ。 「左脳主導思考」がもたらした急激な繁栄により、それほど合理的ではなく、右脳的感覚に訴えるもの、つまり美しさや精神性、感情といったものに、より大きな価値が見出されるようになったのである。
ビジネスの世界では、手ごろな価格で十分な機能が備わった製品を製造するだけではもはや不十分なのだ。同時に美しく、ユニークで、意味があり、ヴァージニア・ポストレルのいう「美的法則」に則ったものを作らなくてはならない。 この変化を最も顕著に表わしているのは、先ほどの「ターゲット」の例でもあったように、新中流階級の人々がデザインにこだわるようになったという点である。 先ほど述べたような世界的に有名なデザイナーだけでなく、巨匠カリム・ラシッドやフィリップ・スタークも、人並みの教養のある典型的な中流階級をターゲットにした店に並んだあらゆる商品を手がけている。 ラシッドがデザインしたおしゃれな「ポリプロピレン製…
豊かさは私たちの生活に多くの恩恵をもたらしてくれたが、物質的な豊かさが必ずしも私たちを以前より幸福にしてくれたわけではない。生活水準は一〇年単位でどんどん向上してきたのに、個人や家族の生活の満足度は少しも変わらなかったという点に、繁栄のパラドックスがある。 だから、繁栄によって教育を受けたり、職業を選択したりする自由は得られたものの、満たされなかった多くの人々は、生きる意義を追求することでこの矛盾を解決しようとしているのだ。
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