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• これから高齢化が進むのは、現時点で若い世代が比較的多く住む地域です。都道府県別の 65 歳以上の高齢者人口の増加数を見ると、東京都、大阪府、神奈川県、埼玉県、愛知県、千葉県、北海道、兵庫県、福岡県の順に増加数が多く、この上位９県で全体の増加の約 60％を占めるとされています（ 図２）。つまり、これからの日本の高齢化はこれら上位９都府県が中心となって引き起こるのです。
• 日本は平均寿命が長い国ではありますが、平均寿命と健康寿命に約 10 年の差があることが課題とされています（ 図５）。
• 平均寿命と健康寿命の差が拡大するということは、高度な医療や介護を利用する期間が長くなり、医療費や介護費を消費する期間が増大することになります。平均寿命の延伸は公衆衛生環境の改善や医療技術の向上などに裏打ちされるもので、もちろん素晴らしいことなのですが、合わせて健康寿命も延伸させる取り組みが求められています。
• 第４次産業革命によって大きく二つの変化があると考えられています。一つは、オーダーメード化が進むことです。
• ビッグデータを適切に判断する人材、いわゆるデータサイエンティストの存在も欠かせなくなっていきます。臨床現場の医師の役割は、生身の人間と向き合い、全人的に判断して治療する医師と、医学を理解し、身体診察の経験を踏まえて膨大なデータから異常部分を分析し適切に提案するデータサイエンティストの二本柱になっていくでしょう。