Home
My Highlights
Discover
Sign up
Read on Amazon
小売再生――リアル店舗はメディアになる
www.amazon.co.jp/dp/B07D9BBR1K
Import Your Kindle Highlights to Glasp Today 📚
Top Highlights
言い換えれば、脳内で最もドーパミンが放出されるのは、ご褒美そのものではなく、ご褒美への「期待」だったのである。 ここから話はさらに面白くなる。作業をした後にご褒美が毎回必ず与えられた場合、ドーパミンのレベルは平均的になった。ところが、ご褒美が与えられる確率が100% 未満になったとたん、サルのドーパミンのレベルが上昇したのである。そしてご褒美が与えられる確率を 50% にしたところ、ドーパミンは最高レベルに達したのである。つまり、作業完了後に何かがもらえると保証されている場合は、骨折り損になるリスクがある場合よりもドーパミンが減ってしまうのだ。 この結果からさまざまなことが説明できる。ギャンブル、出会い、宗教、麻薬中毒、社員報奨制度なども説明がつく。また、ショッピングでも重要なことがわか...
▼ 顔認識技術 特定スペースの人の出入りやオーディエンスの人口動態特性を集計して可視化できるため、小売店の担当者は、環境条件(照明やBGM、展示、体験) をリアルタイムに調整可能になる。 ▼ ビーコン(位置情報) 技術 消費者がどの情報を最も必要としていて、店内のどのカテゴリー、製品、展示から入手しているかを把握できる。 ▼ 感情追跡技術 店内のどの体験が、満足、退屈、不満、混乱といった買い物客の感情を生み出しているかピンポイントで特定できるため、体験の設計担当者はリアルタイムにスペースを調整することが可能となる。 ▼ 試着室用技術 試着中のブランドや製品、サイズ、スタイルを特定し、ビッグデータ分析を通じて商品推奨力を高め、予測型のカテゴリーバイイング分析に反映できる。 ▼ 対話型サイネージ...
創業メンバーの1人でCEOを務めるビブー・ノービーは、小売について、「最終的には販売部門を離れてマーケティング部門の一部になる。だからこそメーカー各社は価値を認めてベータに料金を支払っている。毎月(膨大な数の) 人々がこういったメーカーの製品を初めて試しにやってくる」[7] と説明する。 言い換えれば、未来の店は体験を収益化するだけでなく、こうした体験が生み出すデータさえも収益につなげるの
ダッシュボタンは、「ダッシュ補充サービス」(DRS) と呼ばれる一大構想の最初の一手にすぎない。これはかなり野心的な技術で、製品自体に組み込まれたセンサーが自動的に補充発注する仕組みのため、ユーザーがオーダーにまったく関与しない。このプラットフォームを導入するにあたり、アマゾンが第1号として投入したのが浄水器メーカーのブリタのポット型浄水器で、交換用フィルター・カートリッジの自動補充発注に対応している。Wi‐Fi機能を搭載し、同社製の通常のポット型浄水器の約2倍の価格だ。これを皮切りにブラザーのインクカートリッジ、ワールプールやゼネラル・エレクトリック(GE) の洗濯乾燥機、血糖値モニターの「Gmate SMART」など、DRS対応の家電や家庭用品を拡充して
ショッピングの本当の楽しみは、妥当性と偶発性の絶妙なバランスにある。買い物客としては、自覚しているニーズや好みを刺激する商品に出会えることは確かにうれしい。と同時に、自分の趣味に合うとは思ってもみなかった店、まさか存在するとは思いもしなかった商品、何の前触れもなく突然ハッとさせられたり魅了されたりした出来事などと出会える驚きや喜びも心のどこかで切望している。実店舗はこうした魔法のような場所になりうるし、そうあるべきなのだ。一方、データは、どうがんばってみたところで、真の発見という体験を再現することは不可能だ。
Share This Book 📚
Ready to highlight and find good content?
Glasp is a social web highlighter that people can highlight and organize quotes and thoughts from the web, and access other like-minded people’s learning.
Start Highlighting