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人間アレルギー―なぜ「あの人」を嫌いになるのか―(新潮文庫)
www.amazon.co.jp/dp/B07D8R35DF
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一人の人に対して人間アレルギーを起こしやすい人は、別の人に対しても同じことが起きやすい。つまり、相手をいくら変えたところで、会社をいくら変わったところで、また同じことが起きてしまう。周囲の人間を変えようとしても無駄なのである。本当に改善すべきは、その人自身が抱えた人間アレルギーなのだから。
自分と同じ点よりも違う点を敏感に感じ取り、小さな違いを決定的な違いのように過大視する。そして、行き着くところ、自分が期待したものとまったく同じものしか受け入れられなくなってしまう。百点以外はすべて零点という厳しい基準で見てしまう
人間に対する嫌悪や拒絶反応も同じだ。いつも誰かの悪口や否定的な評価を聞かされていると、自分には何の害があったわけでなくても、その人に強い拒絶反応を生じてしまう。たとえば、母親が絶えず父親に対する不満や怒りを話していると、子どもは父親を 忌み嫌うようになる。有色人種に対して差別的な環境で育てば、有色人種から何ら危害を加えられたことがなくても、嫌悪感や敵意をもつようになる。
人間アレルギーは、さほど有害でない人物に対しても、このような心の免疫反応が作動してしまう状態である。そこまで恐れ、拒絶する必要のない存在であっても、回避あるいは攻撃・排除しようとする。いったん人間アレルギーが起きてしまうと、仲間や 伴侶 や家族さえも異物とみなされ、回避や攻撃・排除の対象とされる。ときには特定の人物だけでなく、人間全般が異物として認識され、排除リストに登録されてしまうこともある。そうなると、他者と親しくしたい、円満な関係を築きたいと思っても衝突やすれ違いが避けられない。
自分の格好悪い面を隠さずにさらけ出していたことも、彼に対する親しみを増し、拒絶反応を抑えただろう。丸腰の人を攻撃するのは、誰だって 躊躇われるのだ。
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