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デザインが日本を変える~日本人の美意識を取り戻す~ (光文社新書)
www.amazon.co.jp/dp/B07D48R7CN
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自動車メーカーにとってアンベールの瞬間はひとつのゴールであり、同時にひとつのはじまりである。企画、デザイン、設計、試作、実研、プレス、溶接、塗装、組み立て、検査……一台の車が完成するまでには数え切れないほどの工程と莫大な数の人の手を経由するが、それらをすべてクリアして辿り着いたものづくりの最終地点がアンベールであり、そこから車は市場に開かれ、今度は顧客との関係作りの局面に入っていく(コンセプトカーの場合はユーザーや自動車評論家たちの批評の俎上に載せられることに
最初に記しておくが、魂動デザインは「パッと思いついてカタチにしたらできました」といったインスタントな代物ではない。ここに至るにはさまざまな要素が絡み合っているし、その時々のマツダの状況だったり、1920年の創業から100年近く継承されてきた会社のスピリットというものも関与している。「魂動デザインとは何か?」という問いに答えることは、そのまま「マツダとは何か?」という問いに答えることに合致するの
私の中で思考してきた〝隠れテーマ〟に沿って、会社にとってもエポックメイキングとなる重要なメッセージを忍ばせていたのである。 それは、「この車でマツダのブランド価値を一段階上げる」というもの
だからわれわれはSHINARIを単なるお披露目用の〝コンセプトカー〟とは呼んでいない。SHINARIを〝ビジョンモデル〟と呼んでいるのは、「これはマツダの近い将来の商品群に直結する車であり、決して机上の空論ではない」という意識からなので
各所との協議の末、新商品に対する市場調査は廃止することが決まった。しかし、ただ止めましょうというだけでは能がないし、納得しない人もいる。じゃあそれに代わる何かを用意できるのか? そこでわれわれが差し出したのは、SHINARI自体を大々的な市場調査にかけるという提案だった。 論法はこうである。SHINARIはこれから先のマツダ車のデザイン、魂動デザインを牽引していくビジョンモデルである。今後数年間にわたってリリースするマツダ車のカタチの源泉はすべてSHINARIに含まれており、ここから派生していく。であるなら、SHINARIが一般ユーザーに受け入れられれば、この先のラインナップもデザイン的に間違っていないことになるのではないか? ひとつひとつの車種を市場調査にかけてユーザーの反応をうかがわな...
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