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悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える (NHK出版新書)
www.amazon.co.jp/dp/B07CRMPG3S
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全体主義は、いかにして起こり、なぜ誰も止められなかったのか。この茫漠とした現象の起原と機序を、「歴史的」考察によって突き止めようと試みたのです。アーレントは十九世紀初頭にまで遡り、歴史学的史料のみならず、文学や哲学的言説も含めて広く考察することで、その起原が自分たちの足元にあること──西欧の近代の歴史と深く結びついているということを明らかにしました。
『全体主義の起原』と、波紋を呼んだ『エルサレムのアイヒマン』は、現在も全体主義をめぐる考察の重要な源泉となっています。この二作を通じてアーレントが指摘したかったのは、ヒトラーやアイヒマンといった人物たちの特殊性ではなく、むしろ社会のなかで拠りどころを失った「大衆」のメンタリティです。現実世界の不安に耐えられなくなった大衆が「安住できる世界観」を求め、吸い寄せられていく──その過程を、アーレントは全体主義の起原として
自分が置かれている状況の変化をきちんと把握しつつ、「分かりやすい」説明や世界観を安易に求めるのではない姿勢を身につけるには、どうすればよいのか。
自分自身の個性を際立たせようとする「市民」に対し、「大衆」は周りの人に合わせ、没個性的に漫然とした生き方をします。
深く考えることをしない大衆が求めるのは、安直な安心材料や、分かりやすいイデオロギーのようなものです。それが全体主義的な運動へとつながっていったとアーレントは考察しています。
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