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知的戦闘力を高める 独学の技法
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ことになると、最低でも5冊程度の入門書と5冊程度の専門書を読みこむことが必要になります。ということは、何らかのカテゴリーについて独学をする際に、最低限でも 10 冊程度のインプットが必要ということになります。 その上で、先述した通り、独学というのはインプットのみによって構成される営みではありません。読書を中心としたインプットによって得られた知識を、抽象化・構造化し、自分のストックとして自由に出し入れできるようにするためには、そのための時間もまた必要になります。
しかも、独学というのは「単に読んで終わり」という営みではありません。本を読んで得た情報は、料理にたとえれば「未加工の素材」でしかないわけですから、これをオリジナルの料理として他人に提供しようと思えば、自分なりの処置を施した上で、冷蔵庫に貯蔵することが必要になります。 さらに、本を読んで得た情報は、抽象化・構造化を行った上で、将来必要になったときにすぐに引き出せるよう、自分なりの知的ストックに貯蔵しておくことが必要です。この抽象化・構造化とファイリングにもまた、1時間程度はかかることになりますから、読書時間も含めれば、だいたい1冊のビジネス書でも6時間程度の時間が必要だということになり
先述した通り、「ビジネスにおける知的生産力を高めるため」に、かつ「教養書を読む」ということであれば、読書ノートを作らなければその本から引き出せる知的成果は大幅に小さくなってしまうでしょう。なぜなら、教養書で得られた知識というのは、即座にビジネスにつながるものではないからです。 つまり、得られた知識が実際に実用的な価値を生み出すまで大きな時間差があるのです。この時間差がある、というのがポイントで、要するに忘却してしまうわけです。だから教養書で得られた知識は読書ノートを作成することで、「必要になったときに立ち戻って参照する」ための仕組みが必要になるのです。
この事実から得られる洞察は次の通りとなります。すなわち、よく言われる「インプットはアウトプットが必要になったときにすればいい」「アウトプットの目安がついていないインプットは非効率」という意見は、実は非常にミスリーディングで、逆に言えば、無目的に興味の赴くままに、ひたすらインプットする時期がないと、長い期間にわたって継続するような真に強力でユニークな知的戦闘力は身につけられない、ということです。
まとめましょう。独学による「知的戦闘力の向上」を目指すのであれば、まずは闇雲なインプットの前に、独学の大きな方針となる「独学の戦略」を決めることが重要です。 さらにこの「戦略」を具体化する際には、もちろん「何をインプットするか」を考えることも重要なのですが、同時にまた「何をインプットしないのか」を定めることが重要です。
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