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死体格差 解剖台の上の「声なき声」より
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自殺者が借金を抱えているケースはよくあることだが、警察から聞く彼らの借入額は、不思議と500万円前後であることが多い。あくまで私の個人的な感覚だが、500万円という借金の額は人ひとりが生きていくうえで大きな重荷となってしまうようだ。逆に言えば、とりあえず500万円あれば、人は自ら死を選ぶ状況には陥らないのかもしれない。
人体の腐敗が始まると、まずお腹の右下あたりの皮膚が緑色に変わり出す。例えるなら 苔 の色、まさに〝モスグリーン〟だ。夏場ならば死後1、2日で変色が始まり、腹全体、それから胸、足へと、上下に向かって徐々に広がっていき、1週間もすれば全身が緑色に覆われる。
法医学の現場では、それぞれの関節の硬直具合について記録するようになっており、どのパーツがどこまで硬くなっているかによって、大まかな死亡時刻の推定ができる。肘の関節までは強く硬直しているが、手指の関節の硬直はまだ弱く、少しならば曲がる。その段階ならば、死後6時間くらいだろうか、死後半日は経っていないだろう……そんな予測が成り立つわけだ。
人はなぜ、首を圧迫されると死んでしまうのだろうか。 「息ができなくなって、窒息するから」 その答えは正しい。 ただ、首を圧迫されて死に至るメカニズムとしては、息ができなくなる、ということよりも頭、すなわち脳に血液が行かなくなることのほうが影響は大きい。
心臓から脳には、わずかながらも血液は供給され続ける一方、脳から心臓へと戻ってくる静脈の流れはほぼ完全に止まる。そのため、脳、頭のほうに血液が溜まり、赤っぽくなるのだ。
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