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武器としての現代思想
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マルクス主義を絶対的真理とする考えはあくまでもマルクス思想の継承者だと自称する人々が主張したのであり、マルクス自身のものではない。 また、マルクスは革命後の社会主義の具体像を何ら述べておらず、実際建設された社会主義にはマルクスはまったく関係しないと言ってよい。
経済活動とはおそらく私たちの生活を成り立たせ、暮らしやすい社会をつくり継続するために行われるものだと思われるが、それを推進することで多くの人々の生活は破壊され、命が奪われ、不安な日々を送らざるを得ない状況に追い込まれるとは実に奇妙な話であり、まさに矛盾である。
医療技術の発展によってせっかく長生きできるようになったのに、長く続く老後をどうやって生きればいいのか、不安は募るばかりである。
力の強い者は勝ち残れるかもしれないが、しかしこれでは共倒れする危険がたえずつきまとう。そこで人々は自分の力を第三者に譲渡し、もう争うことなく平和に暮らしていこうと互いに契約する。そこに国家が打ち立てられるのだ、こうホッブスは説いたのだが、しかし現実の国家はどうだ。経済成長のためには自由主義経済の推進が重要であると唱えながら、まさに弱肉強食の世界を助長する政策に精力を注いでいるありさまだ。
死は万人に平等に与えられ、せっかく享けた生はどこかで終わりを告げなければならない。しかしこの世から自分が消滅することなど絶対に認めたくない。私たちが人間としてこの世で生きる中で抱く不安は、こうした死の恐怖に由来するのだ。この不安
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