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テミスの剣 (文春文庫)
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法廷内ではなく、いち裁判官の胸の裡で感情と論理がせめぎ合う。これは自分が未熟だからなのかと、黒澤に相談したことがある。その時の返事は未だに忘れられない。 それは君が未熟だからなのではなく、人間という存在自体が未熟だからなのだ──と、黒澤は答えた。人間の犯した罪を同族である人間が裁こうとする行為そのものが不遜であり、傲慢なのだ。本来、人を裁くのは神の仕事ではないのかね─
不意に静は最高裁一階大ホールに鎮座するテミス像を思い出した。右手に 剣 を、左手には 秤 を携えた法の女神テミス。 剣は力を意味し、秤は正邪を測る正義を意味している。力なき正義は無力であり、正義なき力は暴力である、といったところか。だがテミス像には剣を掲げたものと秤を掲げたものの二種類が存在
優秀な刑事の条件は検挙率の高さじゃない。関係者の心の裡を受容できる深さと人間知識の広さだとわたしは思って
「真摯な思いを誰が嗤うものか。わたしたち検察官や君たち警察官は権力を与えられている。権力を持つ者が真摯でいなければ正義はいずれ 破綻
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