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奇妙な菌類 ミクロ世界の生存戦略 (NHK出版新書)
www.amazon.co.jp/dp/B01FBYKC16
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「バイキン」は漢字で「黴菌」と書く。「黴」はカビ、「菌」はキノコのことで、ともに立派な菌類である。そういう意味では間違っていないのだが、一般に「バイキン」は細菌やウイルスなども含めた有害な微生物全般を指す言葉として使われているように
これらは「 真菌」と「細菌」、「ウイルス」の3つのグループに分けることができる。すなわち、シイタケ、黒カビ、イーストは真菌、納豆菌は細菌、人を病気にする病原菌と呼ばれるものの多くは細菌やウイルスとなる。 このうち、本書で扱うのは「真の菌類」と書く「真菌」である。以降、本書で「菌」や「菌類」と書いた時には、一部例外はあるものの、基本的に真菌のことを指していると思っていただきたい。 「真の菌類」というと随分思わせぶりだが、これは、細胞内に核を有する真核生物としての菌類、というほどの意味である。簡単に言ってしまえば、核を持たない細菌や自前の細胞すらないウイルスと比べて、細胞学的にも進化学的にもはるかに我々人類に近いということ
菌糸は円筒形の細胞が糸状に連なったもので、直径は 10 マイクロメートル(1ミリメートルの100分の1) にも満たない。シイタケなどのキノコだけではなく、黒カビなどのカビも顕微鏡で拡大して見れば、その体が細い菌糸から成り立っていることがわかる(写真1‐2)。キノコとカビは異なる生物であると思われがちだが、どちらの体も菌糸からできている点では同じなのである。
この菌糸が集まって目に見えるほど大きな 塊 となったものをキノコと呼び、そうでないものをカビと呼んでいる。種類によっては、普段はカビとして生活しているが、条件が 揃うとキノコを形成するものも
同一の菌が、場合によっては小さなカビとして生活をしたり、大きなキノコをつくったり、細胞がばらばらに分かれた酵母状になったりすることがあるということ
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