Top Highlights

• 人は頭で物事を理解してしまうと、そこで終わってしまうからです。そこから自分の経験に照らし返す人もいますが、それでも実際に生活の中でしっかりとした実感を持つ経験をしにくくなってくるん
• 物事の共通性をつかまえ、その共通性によってさらに抽象的な概念を使って原理的なものを見出します。ところがそれと同時に、言葉は個々の事象の特異性を除外してしまいます。普遍化・一般化をもたらし、物事のディテールを吟味することを躊躇させてしまうからです。 　子どもが成長していく過程で、言葉を獲得していく時期が非常に重要だとぼくは考えています。その時期は、できるだけ遅いほうが情動の発達は強まります。そして言葉を使うときに、言葉を対象化する力を持っているかどうかが重要です。言葉は単なる言葉にすぎず、「現実ではない」ということを知っているかどうかということ