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増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業
www.amazon.co.jp/dp/B01ESFEJZO
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「つまりこれは、《不安におびえる現代社会》を投影しているのではないかと思うのです。現代社会はモノにあふれていて、贅沢を言わなければ平和に暮らしていけますね。だけれども、本当にこのままで大丈夫なのだろうか? 今は良いけれど自分たちが戦ってもまったく歯が立たない巨人のような何かが襲ってくるのではないのか? といった《漠然とした不安》を持っている気持ちが、うまく表現されているように思えるのです。アニメの主題歌の〝家畜の安寧 虚偽の繁栄〟という歌詞は、すごく的確な表現で、私の心に刺さりました」 「たしかにそうかもしれませんね」 「さらに言うと、人類が巨人から身を守るために壁が三重になっているのです。一番内側で安全な ウォール・シーナ には、王政府や裕福な人間が住んでいて、主人公たち若者は一番外側で最...
「いいえ、違います。お年寄りやこれからお年寄りになろうとする方々、普通のおじいさんやおばあさんたちです」 「おじいさんやおばあさんが、人々を不安に陥れているって……本当ですか?」 絵玲奈はにわかには信じられないという顔をした。脂ぎった
が悪いのならわかるけれど、昔話では善人の象徴の〝おじいさん・おばあさん〟が悪いなんて。 「ご本人たちは意識していないと思いますが、残念ながら事実です。おじいさん・おばあさんがどのようにして世の中を歪めてしまっているのかは、のちのちお話ししましょう。その前に我々がどういう時代に生きているのかをまず理解しましょう。我々は過去とはまったく違う《新しい時代》に生きているのです」 「《新しい時代》ですか……そう言われるとそういう気もしますが……」 教授の言いたいことがよくわからずに、絵玲奈は適当に相槌を打った。 「それも500年に一度。いや、数千年に一度の《人類が初めて経験》する……」 「え、そんな大きな話なんですか?」 予想外のスケールの大きな話に絵玲奈は素直にびっくりした。 「だと、私は考えていま...
に人口が減っていくことは確実です。これは、疫病の流行とか自然災害とか以外では、《人類が初めて経験》することなのです」 「たしかに日本は少子化で大変って言ってますよね」 「日本やヨーロッパといった先進国は 1人の女性が産む子供の…
「う〜ん、子供でもお手伝いできるような仕事があったということでしょうか?」 「そう、そのとおりです。農作業で子供でもお手伝いできるような仕事があって、子供も多少なりとも生産できたわけです。ところが、都市化が進むと子供のできるような仕事がなくなっていったわけです。 このように産業が未熟な段階では、子供に教育という投資コスト、つまりおカネを大してかけなくても、生産=リターンが得られるので、子供が多いことにメリットが大きかったと言えるでしょう。 しかしながら、産業が高度化すると、農作業のような仕事は機械が取ってかわりますし、教育コストをかけないと、子供はちゃんとした生産ができるように育ちません。そうするとたくさん子供がいれば、たくさんの投資が必要になって、それができないと中途半端になってしまいかね...
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