Home
My Highlights
Discover
Sign up
Read on Amazon
貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで (早川書房)
www.amazon.co.jp/dp/B01ENAMQV8
Import Your Kindle Highlights to Glasp Today 📚
Top Highlights
広い視野を持つためには広い定義が欠かせない。そこで私は、お金は価値のシンボルだという定義にたどり着いた。シンボルとは何かほかのものの象徴であり、抽象的な形で表現される。一方、価値とは何かの重要性や値打ちを意味する。このふたつをまとめれば、お金は何か価値のあるものや大切なものの象徴ということになる。
や大麦やカカオといった必需品を原始貨幣として交換するようになった。大麦の生産量が消費量を上回れば、余剰分はほかの必需品を獲得するために活用された。余剰は価値のシンボルとなり、ほかの必需品と交換されることによって、潜在的な価値が発揮されるようになった。こうして貨幣は誕生したのである。
う。だから、多くの生物はエネルギーを蓄える。クジラは長旅に備えて体内に脂肪を蓄積するし、鳥やリスは食べものを 箪笥預金のように隠し、困ったときに利用する。エネルギーを保存していれば、生物は不安定な状況に対してある程度落ち着いて対処することも可能だ。
に協力し合えば、どちらの状況にも有利にはたらく。彼はこう書いている。「相手が協力すれば、どちらも良い立場を確保できる。肝心なのは、相手が協力するように仕向けることだ。そのためには、裏切られたら報復を厭わない方針を鮮明にしておかなければならない( 29)」。
スズメバチが相手を〝裏切り〟、イチジクの実のなかの花の受粉を十分に助けなければ、イチジクの木も相手を〝裏切る〟。すると実の成長がとまるので、幼虫は餌を確保できずに死んでしまう( 30)。どちらの生物もしっぺ返し戦略を無意識に採用しているようだ。進化生物学者のリチャード・ドーキンスもアクセルロッドの実験結果に賛同し、「野生の動植物の多くは囚人のジレンマのゲームを絶え間なく続け、その結果として進化を遂げてきた」と書いている(
Share This Book 📚
Ready to highlight and find good content?
Glasp is a social web highlighter that people can highlight and organize quotes and thoughts from the web, and access other like-minded people’s learning.
Start Highlighting