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たたかう植物 ──仁義なき生存戦略 (ちくま新書)
www.amazon.co.jp/dp/B01DJ3YPNM
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植物の競争は、スピード勝負である。どれだけ早く伸びることができるかが成功の鍵と言って過言ではないだろう。先手を打っていち早く生長することができれば、広々とした空間を占有し、存分に光を浴びることができる。一方、遅れを取れば、他の植物に遮蔽されて、十分に光を受けることができない。もし、他の植物の陰に甘んずるようなことがあれば、成長のスピードはますます遅くなり生存競争から取り残されてしまう。そして、日陰に生きる完全な負け組となってしまうのだ。
このように、化学物質を介して、他の植物の成長を抑制することは「アレロパシー」と呼ばれている。アレロパシーは、ギリシャ語で「互いに感受する」という意味の造語である。そのため、本来の意味では、植物どうしに限らず、植物と微生物や昆虫あるいは、微生物どうしなど、すべての生物間の干渉作用を言う。また、必ずしも生育を抑制するだけでなく、生育を促進するような効果を及ぼす場合も含まれる。ただし、一般的にはアレロパシーは植物間の競合において、ある植物が出す物質が、別の植物の生育を阻害する場合に用いられている。
アメリカでは、セイタカアワダチソウと大昔から戦いながら進化を遂げてきたまわりの植物は、セイタカアワダチソウが出す毒成分に対する防御の仕組みを発達させている。こうして、バランスがとれているので、セイタカアワダチソウばかりが広がってしまうということはないのだ。
英国の生態学者であるジョン・フィリップ・グライムは、植物の成功戦略を三つに分類した。それがCSR戦略と呼ばれるもので、植物の成功戦略には、C、S、Rという三つの戦略があるというもので
C戦略は、「コンペティティブ(競争型)」と呼ばれるもので
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