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アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)
www.amazon.co.jp/dp/B01DIKN6X6
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ほとんど植物から採られる。動物性のものとしてはガマガエルに含まれているくらいである〟といったようなことが書いてあった。 ということは、ガマを「吸っ」たらハルシネイションが起こるのか。 児雷也 がでかいガマにのっているのも、ガマの油―― 蟾酥 をいぶしての幻術か。
「中島らも、ガマ吸って死ぬ」 人の 噂 は七十五日だが、僕にはもっと先の光景が浮かんだ。いまは成人して母親となった長女の早苗が、僕の孫に言い聞かせているのである。 「おじいちゃんはねえ、ガマを吸い過ぎて亡くなったのよ」 これでは孫がグレてしまう。ガマを吸ったせいで自分が死ぬのは良しとしても、大事な孫をグレさせてはいけない。あきらめた。
僕はもう一度、ガマの成分について調べ直してみた。 ガマ毒の成分はふたつある。 ひとつはブフォテニンと呼ばれるアミン系の毒で、これが幻覚作用を持っている。
もうひとつの成分はブフォタリンというステロイドだ。これはジギタリスに似た強心作用を持つ。 これでだいたいのことはわかったのだが、ちょうどその 頃『ガマの油からLSDまで―陶酔と幻覚の文化』(石川元助、第三書館)という、うってつけの本が発行された。
ガマをなめているのは、ロサンゼルスの若者たちだ。 ロサンゼルスの南方百五十キロの砂漠を、ヒラ川が流れている。そこに「ブフォ・アルバリウス」という名のガマが 棲んでいる。こいつがとてもよく効くのだそうだ。 さすがに、ガマご本人をなめたり吸ったりするわけではない。首と足にある 毒腺 を指ではさんで押すと、〇・五~一グラムの白濁した液が採れる。この液はすぐに凝固してゴムのようなものになる。
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